糖質制限によるダイエット、やりすぎに注意!
1.厳しい糖質制限を行うとがんや心血管疾患の死亡リスクが上昇する
糖質制限は、その名の通り、米やパン、麺などの主食類、根菜類、果物など糖質を多く含む食品を制限することです。ダイエット目的のほか、糖尿病など病気の治療で行う人もいるでしょう。
しかし、最近では極端な糖質制限のリスクが指摘されています。海外の研究によると、「糖質を厳しく制限すればするほど死亡リスクが増える」ことが明らかになっています。アメリカでは、糖質比53%前後でもっとも死亡リスクが低いという研究が発表されています。
厳しい糖質制限では、がんや心血管疾患による死亡リスクが増えるのです。炭水化物の摂取量が3割以下の人は、死亡リスクを高めるという、ハーバード大学のデータもあります。
また、そこまで深刻な病気でなくても、糖質制限によるエネルギー不足で、「ふらふらする」「気力がわかない」「集中力が低下した」「イライラする」といった症状に陥る人も少なくありません。このように、極端な糖質制限を行うことは健康を損ねる可能性があるので、おすすめできません。
2.頑張って糖質制限をしても元の食生活に戻るとリバウンドしやすい
糖質制限をするとエネルギー源がなくなって脂肪を分解して使うようになります。その結果、体脂肪や内臓脂肪が減少します。しかし、糖質制限をやめて元の生活に戻すと、体はこれまで少なくなっていた糖質を吸収しようとします。
そして、糖質を脂肪に変換し、体脂肪へと蓄えてしまうのです。また、糖質を最初に食べて、血糖値が急激に上昇すると、食欲のコントロールが難しくなり、ドカ食いをしがちになります。これも、リバウンドの原因になってしまうでしょう。
せっかく頑張って痩せても、すぐに元に戻ってしまうと、ダイエットをやる気も失せてしまいます。
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