2021年3月8日～3月12日のオーストラリアマーケット動向

為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。米国追加経済対策法案の成立や、新型コロナワクチン接種の進展による景気回復期待などを背景としてリスク選好的な動きとなり、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが買われる展開となりました。ロウ豪州準備銀行（RBA）総裁が先行きの景気回復に楽観的な見方を示したことなども好材料となりました。

（注）左グラフは2020年3月12日～2021年3月12日、右グラフは2021年3月5日～2021年3月12日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。米国追加経済対策法案の成立などによる景気回復期待を背景に主要国金利は概ね上昇（国債価格は下落）しましたが、豪州ではロウRBA総裁が利上げ観測をけん制したことなどを背景に、豪州3年国債利回りは低下（国債価格は上昇）しました。
 

（注）左グラフは2020年3月12日～2021年3月12日、右グラフは2021年3月5日～2021年3月12日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、若干上昇しました。米国追加経済対策法案の成立や新型コロナワクチン接種の進展による景気回復期待などを背景に主要国株式は概ね上昇し、豪州株式も連られて上昇しました。週半ば、資源価格の下落を背景として資源セクターが軟調な展開となり、全体でやや頭を押さえられる局面もありましたが、週間を通して豪州株式は若干上昇しました。

（注）左グラフは2020年3月12日～2021年3月12日、右グラフは2021年3月5日～2021年3月12日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、若干低下しました。主要国株式の上昇を背景にグローバル・リート指数は上昇しましたが、豪州では資源セクターを中心として豪州株式が軟調となる局面があったことなどから、豪州リート指数は週間を通して若干低下しました。

（注）左グラフは2020年3月12日～2021年3月12日、右グラフは2021年3月5日～2021年3月12日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年3月8日～3月12日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年3月16日）