今週は日経平均株価の上値が重い展開が続いている。コロナワクチン接種が進むアメリカでは小売りの売上高が急増するなど、経済が急回復しているという。一方、第3次緊急事態宣言の延長に追い込まれた日本は経済の低迷が続く。今後、株価はどう動いていくのか。「株のお姉さん」として親しまれる雨宮京子氏が株価が下落相場でもあなたの資産を守り、逆に増やすという「株の売り方」の極意を明らかにします。本連載は雨宮京子著『世界一わかりやすい株の売り方』(フォレスト出版)より抜粋し、再編集したものです。

リスクのある信用取引も、知識をつければ怖くない

年金だけでは老後の生活が成り立たない─。

 

麻生財務大臣は金融庁がまとめた調査資料を片手に「2000万円が不足」と言って話題になりましたが、それに対して批判の声が高まりながらも、実際の年金支給額を考えてみると、余裕を持った生活を送るのであれば、やはり年金支給までに資金を捻出(ねんしゅつ)したいところです。

 

ですが、一朝一夕にはならないのが資産作り。1980年の頃は、定期預金で年8%の利息で、お金を預けて時間をかけて置いておけば、ほとんどリスクなしで資金を10年で2倍以上に殖やすことも可能でした。しかし、今は少ない資金を大きく殖やそうとするのであれば、リスクを取らないと不可能と言ってもいいでしょう。何しろ、銀行の預金は年利1%に遠く満たないわけですから。

 

少ない資金を大きく殖やそうとするのであれば、リスクを取らないと不可能という。(※写真はイメージです/PIXTA)
少ない資金を大きく殖やそうとするのであれば、リスクを取らないと不可能という。(※写真はイメージです/PIXTA)

 

株の信用取引はリスクが大きいのは事実ですが、知識さえしっかり身につけ、強い意志を持って自分なりのルールを守りさえすれば、それほど恐ろしくはありません。信用取引、なかでもカラ売りを、不透明感の強いマーケット環境を考えて活用したいものです。

 

知識を蓄えることは、カラ売りなど信用取引を行ううえで重要なのは言うまでもありません。「生兵法は怪我のもと」とはよく言ったものですが、中途半端な知識でわかっているつもりで投資を行うことはとても危険です。本連載で、カラ売りの隅から隅まで学んでから実際の取引をスタートさせましょう。

次ページ信用取引に必要な「自分のルール」と「知識の蓄え」

本連載は、投資を促したり、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、フォレスト出版、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

世界一わかりやすい株の売り方

世界一わかりやすい株の売り方

雨宮 京子

フォレスト出版

「株の売り方」について解説した本です。 普通、株式投資というと「株を買う」 、値上がった株を売って儲ける、または配当や株主優待を得るというものですが、本書は「株を売って儲ける」ということに重点を置いています。 …

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