為替

先週の豪ドルの対円レートは、上昇しました。豪州準備銀行（RBA）金融政策決定会合において豪ドル上昇へのけん制がなかったことや、堅調な豪州10-12月期GDPの結果などを受け、豪ドルが買われる展開となりました。その後、米国長期金利の上昇を懸念したリスク回避的な動きから、景気に敏感な資源国通貨である豪ドルが売られる局面もありましたが、週間では豪ドルの対円レートは上昇しました。

（注）左グラフは2020年3月5日～2021年3月5日、右グラフは2021年2月26日～2021年3月5日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、上昇しました。RBAが従来を上回る規模の量的緩和（QE）を実施しましたが、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長が金利上昇に対する抑制策に言及しなかったことを背景に米国長期金利の上昇が継続し、豪州3年国債利回りも連られて上昇（国債価格は下落）して終えました。

（注）左グラフは2020年3月5日～2021年3月5日、右グラフは2021年2月26日～2021年3月5日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、上昇しました。米国追加経済対策への期待感などを背景に米国株式が上昇し、豪州株式も連られて上昇しました。RBAが従来を上回る規模のQEを実施したことや、豪州10-12月期GDPの堅調な結果も好材料となりました。週後半、米国長期金利上昇を受けたリスク回避的な動きにより頭を押さえられましたが、週間を通して豪州株式は上昇しました。

（注）左グラフは2020年3月5日～2021年3月5日、右グラフは2021年2月26日～2021年3月5日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、上昇しました。米国の追加経済対策への期待感や、堅調な豪州10-12月期GDPの結果などを背景とした豪州株式上昇を受け、豪州リート指数は週間を通して上昇しました。

（注）左グラフは2020年3月5日～2021年3月5日、右グラフは2021年2月26日～2021年3月5日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年3月1日～3月5日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年3月9日）