1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場は高安まちまちとなりました。米国株式市場では、長期金利が再び上昇したものの、1.9兆ドルの追加景気対策法案の成立期待やワクチン接種進展期待に加え、2月の雇用統計で雇用者数が市場予想を上回ったことから景気回復期待が高まり、NYダウが週間で1.82%上昇しました。一方、日本株式市場では、米長期金利が上昇するなか、ハイテク株を中心にグロース株が売られたことから、日経平均株価が0.35%下落しました。欧州株式市場は、ワクチン接種進展期待や米国の追加経済対策に伴う欧州の景気回復期待の高まりなどを好感して上昇しました。独DAX指数は0.97%、英FTSE100指数は2.27%、それぞれ上昇しました。中国株式市場では、金融当局の発言を受けて金融引き締めへの懸念が強まったことなどから、上海総合指数が0.20%下落した一方、香港ハンセン指数は0.41%上昇しました。
<リート>
グローバル・リートは、ほぼ横ばいとなりました。
<債券>
米国の債券市場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が長期金利上昇に対して強い警戒感を示さなかったことや米雇用統計が市場予想を上回ったことなどから大幅に下落しました。米10年国債利回りは週間で0.092%上昇しました。一方、日本、ドイツ、英国の10年国債利回りは低下しました。
<為替>
円相場は対ドルで円安、対ユーロでは円高となりました。対ドルでは、景気回復期待などから米国の長期金利が上昇したことを受けて、1.61%の円安となりました。一方、ユーロが下落したことから、円相場の対ユーロは0.31%の円高となりました。
<商品>
原油価格は、米景気回復期待や主要産油国による協調減産方針の維持決定などが好感され、7.46%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年3月1日~3月5日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年3月8日)
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