為替

先週の豪ドルの対円レートは、下落しました。週前半、米国の追加経済対策や新型コロナワクチン効果への期待感、堅調な原油価格が好材料となり、豪ドルは上昇しました。その後、週後半には米国経済の先行きの景気過熱懸念や国債増発観測による長期金利の上昇を背景としてリスク回避的な動きに転じ、週間を通して豪ドルの対円レートは下落しました。

（注）左グラフは2020年2月26日～2021年2月26日、右グラフは2021年2月19日～2021年2月26日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

金利

先週の豪州3年国債利回りは、低下しました。米国の追加経済対策への期待感などを背景に、豪州3年国債利回りは上昇（国債価格は下落）して始まりましたが、豪州準備銀行（RBA）の国債購入や、米国の景気過熱を懸念した長期金利上昇によるリスク回避的な動きを受け、週間を通しては豪州3年国債利回りは低下しました。

（注）左グラフは2020年2月26日～2021年2月26日、右グラフは2021年2月19日～2021年2月26日。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

株式

先週の豪州株式は、下落しました。週半ばまで、米国の追加経済対策などによる景気回復期待に加え、パウエル米連邦準備制度理事会（FRB）議長による金融緩和政策の長期継続示唆を背景に米国株式が堅調に推移し、豪州株式も連られて堅調な展開となりました。週後半、先行きの景気過熱懸念を背景とした長期金利上昇が米国株式の重しとなり、豪州株式も下落する展開となりました。週間を通しては豪州株式は下落して終えました。

（注）左グラフは2020年2月26日～2021年2月26日、右グラフは2021年2月19日～2021年2月26日。
　　　株式指数は、MSCIオーストラリア指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

リート

先週の豪州リート指数は、ほぼ横ばいでした。主要国長期金利の上昇などを背景に豪州株式市場は下落しましたが、豪州準備銀行（RBA）の国債買い入れなどを受け豪州金利が低下したため、豪州リート指数は週間を通してほぼ横ばいで終えました。

（注）左グラフは2020年2月26日～2021年2月26日、右グラフは2021年2月19日～2021年2月26日。
　　　リート指数は、S&PオーストラリアREIT指数（配当込み、現地通貨ベース）。
（出所）FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください（見当たらない場合は関連記事『2021年2月22日～2月26日のオーストラリアマーケット動向』を参照）。

（2021年3月2日）