日経平均株価の上値が重い展開が続いている。高値を更新した2月以降、2万9000円から3万円を中心に推移している。関西圏を中心にコロナの感染の急拡大が続き、3回目の緊急事態宣言が4都府県に発令されました。今後、株価はどう動いていくのか。「株のお姉さん」として親しまれる雨宮京子氏が株価が下落相場でもあなたの資産を守り、逆に増やすという「株の売り方」の極意を明らかにします。本連載は雨宮京子著『世界一わかりやすい株の売り方』(フォレスト出版)より抜粋し、再編集したものです。

同じチャートでも買う人、売る人がいる理由とは?

株価の動きを示すチャートというものは、見る人によって有利、不利はありません。ところが、同じチャートであるのに、その時点で買う人と売る人がいます。その後、株価が上昇すると、当然のことながら、買った人は儲けが出て、売った人は損が出るのですが、なぜでしょう。

 

材料の良い、悪いは、よほどのへそ曲がりでない限り、間違った判断を下すことはありません。業績が赤字の見通しになる場合、需給やほかの材料を考えずに、業績だけが手掛かりになっていれば、100人中100人が株価は下がると予想します。

 

しかし、チャートの場合は解釈が難しいパターンもありますが、多くは間違った見方をしてしまったと考えられます。

 

ソフトバンクグループ(9984)は全般に軟調相場のなか、7連騰。売買代金は東証1部上場企業の中で群を抜いている。前週末に米司法省が同社傘下の米携帯通信会社スプリントとTモバイルUSの合併を承認、これが改めて買い材料視されている。ビジョン・ファンド第2号立ち上げによる人工知能(AI)関連企業への投資にも期待が大きい。市場では「買いの主体は外国人投資家で、日本株全般が見送られる中にあって同社株への海外マネーの関心は高いようだ」(国内ネット証券アナリスト)としている。
(株探より)

 

→日足チャート、移動平均線は5、25 日線 出所:SBI 証券より作成
[図表1]ソフトバンクグループ(9984) →日足チャート、移動平均線は5、25 日線
出所:SBI 証券より作成

 

これだけの材料が出ると、調整しながらまた上昇するのではないか? 美人投票(自分が美人と思う人ではなく、みなが美人と思う人に投票する)に私も乗ろうと考えたりもするでしょう。

 

たしかに、このチャートを見ると6000円台もあるかもしれませんし、投資家心理的にも安心して「買い」を入れやすいですね。

 

ところが、その後、つるべ落としのように、下落していったのです。

 

材料は良くても、チャートは…。この本では、詳しくチャート分析までしませんが、ほぼ高値で引け下ひげを伴った2019年7月29日のローソク足が曲者(くせもの)です。一見すると、まだ上がるように見えながら、実は「首つり線」と呼ばれる、テクニカル分析上、怖れなければならない足なのです。せっかく、5886円まで上昇し、分割後の高値を更新したのにもかかわらずです。

 

チャートに詳しい人は、ここでは買いを見送り、むしろ売りを考えたことでしょう。実際、チャートの理論通り下げてしまいました。ではここで、カラ売りをしていたらどうなっていたでしょうか?

 

●カラ売りを仕掛けていたら

分割後の安値3958円(2019年10月25日時点)

5886円-3958円=1928円

 

下がった分、1928円の儲けですね。

 

 

雨宮京子
雨宮総研 代表 

 

 

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