1. 先週の市場動向
先週の市場の振り返り
<株式>
主要株式市場は米国の長期金利上昇などを嫌気して下落しました。米国株式市場は1.9兆ドルの追加景気対策法案の成立期待やワクチン接種進展による景気回復期待に加え、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が緩和的金融政策の長期継続を示唆したことで堅調に推移しましたが、インフレや国債増発などが懸念され、長期金利の急上昇を受けて下落しました。NYダウは週間では1.78%下落しました。日本株式市場は、米国市場でグロース株が大きく売られたことや米10年債利回りが1.6%台をつけるなど金利上昇が加速したことなどから下落しました。26日には日経平均株価は1,202.26円と大幅な下落となり、週間では日経平均株価は3.50%下落しました。欧州株式市場は、米国における追加経済対策を背景とした物価や金利上昇に向けた懸念の高まりなどを嫌気してDAX指数は1.48%、FTSE100指数は2.12%下落しました。中国株式市場は、米長期金利の上昇や香港での株取引の印紙税引き上げ案を受け、上海総合指数は5.06%、香港ハンセン指数は5.43%下落しました。
<リート>
グローバル・リートは、ほぼ横ばいとなりました。
<債券>
米国の債券市場は、米国の追加経済対策やコロナワクチン接種の進展による景気回復期待などから、週間では10年債金利は0.121%上昇しました。日本、ドイツ、英国の長期金利も上昇しました。
<為替>
円相場は総じて円安となりました。対ドルでは、米国の追加経済対策やコロナワクチン接種の進展による景気回復期待などから米国の長期金利が上昇したことなどを受けて、0.86%の円安となりました。対ユーロでも0.95%の円安となりました。
<商品>
原油価格は、米国の追加経済対策やコロナワクチン接種の進展による景気回復期待などから週間では3.81%上昇しました。
2. 先週のアジア・オセアニア株式・リート市場
3. 先週のメキシコペソ市場
4. 先週のブラジルレアル市場
5. 今週の主な注目材料
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『2021年2月22日~2月26日のマーケットの振り返り』を参照)。
(2021年3月1日)
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