現場のニーズに応え、仕事の流れを変えて定時に帰る
「医師の働き方改革」の推進に関しては、厚生労働省の「いきいき働く医療機関サポートWeb(いきサポ)」https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/outline/に役立つ情報がわかりやすく掲載していますので、是非チェックしてみてください。
実はまだあまり知られていませんが、47都道府県すべてに「医療勤務環境改善支援センター」https://iryou-kinmukankyou.mhlw.go.jp/outline/work-improvement-support-center/が設置されており、医療労務管理アドバイザー(社会保険労務士等)や医業経営アドバイザー(医業経営コンサルタント等)が専門的・総合的な支援を行っています。
私も令和2年度より、厚生労働省委託事業「医療従事者勤務環境改善のための助言及び調査業務」委員会の委員に就任したので、「医療勤務環境改善支援センター」のアドバイザーとして「医師の働き方改革」に少しでもお役に立てればと考えております。
「千里の道も一歩から」
2024年までに医師の残業時間を「年間960時間まで」に抑えるというのは、それこそ千里の道を歩くように思われるかもしれません。
しかし、目の前にある「現場のニーズにひとつずつ応え、仕事の流れを変えれば医師でも定時に帰宅できる」のは間違いありません。私どもができたのですから、皆さんにできないはずはありません。
さあ、みなさんの病院でも、早速今日から「医師の働き方改革」を始めてみませんか。
●若年層は「働きやすさ」を就業先選択項目の上位にあげていることを知る
●経営層、リーダーとの日頃のコミュニケーションの質と量が職員の離職率を下げる
●苦しい時こそリーダーは、“ポジティブな”姿勢で“ポジティブな”メッセージを発信
●厚生労働省が提供する情報など積極的に活用し、「医師の働き方改革」を推し進める
佐藤文彦
Basical Health産業医事務所 代表