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ワールドカップのベッカムから学ぶ経済の動き

2002年ワールドカップ直前のイングランド、デービッド・ベッカム選手の骨折。医療技術総動員での治療。そして短期での復活。

 

ベッカム・カプセル、というのがあったのを覚えていますでしょうか? サッカー選手と足元のパンデミックを単純比較するほど安易ではありませんが、今のコロナ危機はなぜだか2002年ワールドカップのベッカム選手を思い起こさせます。

 

日韓共催だった2002年ワールドカップの50日ほど前にイングランドの主将デービッドベッカム選手は足を骨折しました。英国はもちろん世界の多くのサッカーファンが失望しました。ここから国を挙げて彼の骨折の治療にあたります。日本ではベッカム・カプセルと呼ばれた高圧酸素を作り出す機械が有名になりました。

 

ベッカム選手の市場価値は骨折によって一時的にフェアバリューから大きく下がります。誰にとってもショッキングで絶望的なニュースです。そこに治療法の総動員です。英国は威信をかけます。この時がベッカム株が最も割安な時です。ワールドカップに間に合いそのフィールドに立った際にはある程度ディスカウントは消えており、復活のゴールをアルゼンチン戦で決めた後は骨折前よりも評価が上昇します。

 

フェアバリューと足元の株価の乖離、市場参加者のエモーションの変動など観点から、最近はなぜか当時のベッカム選手のアクシデントを思い出します。

 

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