ベッカムの大復活から学ぶ「アフターコロナの金融・経済動向」

新型コロナウイルスの流行で大きな影響を受けた日本経済。先行きが見通せない状況に対して、FOUR SEASONS ASIA INVESTMENT Pte. Ltd. のCEOである国府田茂佳氏が新しい視点から経済動向を見直し、経済のこれからについて語ります。

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「線形バイアス」――プロも陥る罠

行動経済学で典型的に取り上げられるテーマとして線形バイアスがあります。人間は“今起きていることが継続する”、という前提で未来を予測する傾向がある、というものです。直近のトレンドを直線的に伸ばして将来の予測に使うわけです。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

多くのケースではアナリストが過去の成長をそのまま直線的に伸ばして成長を予想するものです。

 

ほぼ間違えます。なぜなら物事が常に変化するからです。自分自身も変化しますし、環境も変化し続けます。

 

たとえば、そう複雑にみえない外食チェーンの成長モデルでも10店から30店にするのはそう難しいことではありません。そして伸びは3倍ですから強烈です。線形バイアスはその成長をベースに次の数年の伸びに確信をもつような形(さすがにそのまま3倍とはしないでしょうが)で成長を予測します。

 

しかしこの予測にはファンダメンタルズの視点や業務に対する理解が決定的に欠けます。時間とともに、業務の拡大とともに様々な新たな事象が発生するからです。このケースでは、店舗数が50店を超えると従来の店長に任せていた管理システムでは店舗の質の管理が行き届かなくなります。また店長自体の教育の不足も問題になってきます。

 

30店目、100店目を超えるところに壁があると業界でいわれます。それぞれに次のステージへの新たな経営アプローチが必要になるわけです。ここに経営者が対応できるかできないかが、外食チェーンの成長を決めてゆくわけで、この見極めがアナリスト・投資家冥利につきるわけです。単純に過去の伸びを引き延ばすだけなら大学生でもできます。

 

似たようなことはスポーツでもあります。野球でいえば内角攻めを何球か続けると打者は次も内角を待つ、という心理状態に陥りやすくなります。そこで外角を攻めて勝負をつけるわけです。これも目に見えたものに将来の予測が影響される、という線形バイアスの一部でしょう。

 

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FOUR SEASONS ASIA INVESTMENT Pte. Ltd. CEO/ CO-CIO

1981-1984 早稲田実業学校高等部
1985-1989 慶応大学法学部
1989-1992 コロンビア大学(NY)、国際行政大学院修士

1992-1997 ゴールドマンサックス証券債券部 NY、東京で外国債券のトレーディング・営業
1997-2006 ゴールドマンサックス・アセット・マネージメント 日本株シニアポートフォリオマネージャー
  1997-2001 小型株運用
  2001-2006 大型株およびグローバルテクノロジーファンド運用
2006-現在 フォーシーズンズ・アジア・インベストメントをシンガポールにおいて創業

著者紹介

連載ウィズコロナ・アフターコロナ時代の投資戦略

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