株価に「通常とは異なる動き」があれば原因を確認する
1日の終わりに、保有している銘柄のその日の値動きを見ておきましょう。証券会社のサイトなどで簡単にチェックできますから、終値だけでなく、4本値(始値、終値、高値、安値)や日中の株価の動き、出来高まで見ておくとよいでしょう。
もし株価に、通常とは異なる動き(急落・急騰)があれば、その原因をすぐに確認しておきます。
確認の方法は、主に2つ。まず、企業の公式サイトで何か発表がなかったかどうか。もう一つは新聞やテレビのニュースで、その企業に直接あるいは間接的に関わる話題が出ていないかどうか。
その日の株価に大きな動きがなかったとしても、企業の公式サイトの発表と新聞やテレビのニュースは必ず目を通しておいてください。なぜなら、企業がリリースを発表する際には、取引時間が終了した午後3時以降というケースが多いからです。
証券会社のサイトやヤフー・ファイナンスのニュースページなら、企業のリリースや各種ニュースをまとめて見られるので効率的です。何もなければ、チェックは10〜20分程度で完了します。
株価の大幅な下落につながる悪材料があれば売却を検討
この日々の点検・メンテナンスで最も気にしたいことは、株価の大幅な下落につながるような悪材料が出ていないかという点です。悪材料の内容によっては、すぐに売却を判断したほうがよいケースもあります。
忙しいからと日々の点検をせずに悪材料を見逃して、翌朝もそのまま出勤となった場合、株価が大幅に下落して含み損を抱えることになりかねません。
悪材料といっても、たとえば「今期の利益予想が当初の目標に達しない見込み」といったニュースの場合は、株価への影響はあってもすぐに売る必要まではないかもしれません。
なぜなら当初の目標が極めて高く、目標未達でも大幅な利益が上げられるというケースもあるからです。悪材料への対応は、あくまでケース・バイ・ケースです。
もちろん、すぐに売却したほうがよいケースもあります。2015年10月には、実際にそうした例がありました。次回は、日々の点検・メンテナンスから即座に売却を判断した例を紹介しましょう。