終息の兆しが見えないコロナ禍、世界的な景気低迷の一方での株価暴騰など、私たちを取り巻く社会・経済環境は極めて不安定です。日本では急激な勢いで超少子高齢化が進展中ですが、それを憂う誰しもまた、いずれは老後を迎えます。人生の安定のため、着実な資産形成を行うにはどうしたらいいのでしょうか。資産運用会社のアライアンス・バーンスタイン株式会社で運用戦略を行う後藤順一郎氏が解説します。※本記事は「ニッキン投信情報」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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自分自身の将来を守るには「追加の収入源」が必要

そんな確度の高い将来を乗り越えるには何をすればよいのでしょうか。「ウィズ・コロナ」の時代には、産業構造や働き方が変わるかもしれず、残念ながら収入が下がってしまう人もいるでしょう。だからこそ、自分自身の将来を守るには、追加の収入源が必要であり、私はこれまで多くの日本人が敬遠してきた投資こそが、その収入源の一つになると考えます。

 

投資というと冒頭で説明したようにタイミングを見て売買することを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、本稿ではそのような短期的な投資ではなく、退職後の長い人生や年金減額に対応するために、生涯を通じて投資していく考え方を紹介します。それは、「ライフサイクル投資」と呼ばれるもので、投資家個人の状況を踏まえて、その個人に適した資産配分を策定し、それを長期にわたって実践していく投資手法です。

 

実はこの考え方を実践しているのが、「ターゲット・イヤー・ファンド」というタイプの投資信託であり、確定拠出年金を中心に徐々に普及しつつあります。ですから、ライフサイクル投資というと、この「ターゲット・イヤー・ファンド」を思い浮かべる人もいると思いますが、実は多くの「ターゲット・イヤー・ファンド」は年齢にしか着目していません。

 

本連載では、そのような狭義の意味でのライフサイクル投資ではなく、年齢を主軸としつつも、職業やその人の企業年金制度の状況なども考慮しながら、各世代にどのような資産配分が最適なのかを論じたいと思っています。

 

次回以降、生涯を通じて資産運用を行う際に考慮しなければならないリスクや、それを踏まえると各世代にどのような資産運用が適しているのか、そしてそれを個人投資家、もしくはファイナンシャル・アドバイザーがどのようにそれを実践していくか等について説明いたします。

 

※本記事内で金融商品についての記載がありますが、あくまでも本論をわかりやすくするための事例であり、投資を推奨するものではありません。

 

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アライアンス・バーンスタイン
後藤順一郎

 

 

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