長期投資の専門家も冷や汗…「タイミング狙いの初心者」激増中

終息の兆しが見えないコロナ禍、世界的な景気低迷の一方での株価暴騰など、私たちを取り巻く社会・経済環境は極めて不安定です。日本では急激な勢いで超少子高齢化が進展中ですが、それを憂う誰しもまた、いずれは老後を迎えます。人生の安定のため、着実な資産形成を行うにはどうしたらいいのでしょうか。資産運用会社のアライアンス・バーンスタイン株式会社で運用戦略を行う後藤順一郎氏が解説します。※本記事は「ニッキン投信情報」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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長期投資における最重要事項は「資産配分」なのに…

新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念から、株式や社債市場が大きく値下がりしたタイミングで投資を始めた若者が増えているとの報道がありました。

 

日本はここ数年、投資を若者に普及させようと官民上げて取り組んでいますので、きっかけは何であれ投資家が増えるのは望ましいことです。しかも、値下がりしたタイミングで購入するのは、投資のみならずすべての購買行動の基本ですから、感染拡大の「第3波」襲来で市場が底抜けしなければ、投資を始めるのに適した投資タイミングなのかもしれません。

 

しかし、タイミングを当てるのはプロでも難しく、結果は運次第といっても過言ではありません。私は、最近の投資家の関心がそんなことばかりに向かってしまい、長期投資をする上での最重要事項が、なおざりになっているのではないかと懸念しています。

 

その最重要事項とは、ズバリ、資産配分です。長期運用において資産配分は投資リターンの変動性の約9割を説明すると言われるほど大事な意思決定ですが、そこに注意を払っていない投資家やファイナンシャル・アドバイザーが多いのではないかと感じています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

「老後の到来」「少子高齢化社会」からは逃れられない

新型コロナウイルスにより市場は荒れ、経済活動も低迷しており、少し先の将来も見えない状況です。しかし、このような不透明な中であっても、依然として明確なものが二つあります。

 

一つ目は、新型コロナウイルスの影響で給料が減ろうが、職を失おうが、誰しも年をとるということ。誰にでも等しく老後はやってきます。しかも、老後は次第に長くなっており、「人生100年時代」が単なるキャッチフレーズではなくなりつつあります。

 

二つ目は、日本の人口動態が少子高齢化によって急速に悪化すること。将来の人口動態は死亡率や出生率などからかなり正確に予測できます。これに基づけば、現役世代と高齢者のバランスが悪化し、公的年金がますます弱体化していくこともやはり明確なのです。

 

新型コロナウイルスによって不透明感が高まる今だからこそ、確度の高い長生きや公的年金減額に注意を向け、何らかの対策を講じる必要があるのではないでしょうか。

 

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アライアンス・バーンスタイン株式会社 運用戦略部マネジング・ディレクター 兼 AB未来総研所長
慶應義塾大学理工学部 非常勤講師

2006年4月に入社。現在、マルチアセット戦略のプロダクト担当。また、DC・NISAビジネスの推進及びAB未来総研にて顧客向けソリューション/リサーチ業務も兼務。

入社以前はみずほ総合研究所株式会社(みずほフィナンシャルグループから出向)に勤務、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。

共著書に「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(2004年、東洋経済新報社)、「企業年金の資産運用ハンドブック」(2000年、日本法令)、「The Recent Trend of Hedge Fund Strategies」(2010年、Nova Science Pub Inc, 2010)。

論文に「ヘッジファンドのスタイル分析-ファンドオブヘッジファンズの超過収益獲得能力の推計-」(2007年、日本ファイナンス学会第15回大会)、「これだけは押さえておきたい資産形成のポイント」(2011年、投資信託事情)、「行動ファイナンスから見た“マーケットとの付き合い方”」(2012年、投資信託事情)、「基礎から分かるターゲット・イヤー・ファンド」(2014-2015年、ファンド情報)など。

1997年に慶應義塾大学理工学部管理工学科にて学士号、2006年に一橋大学大学院国際企業戦略研究科にて経営学修士号(MBA)取得。

日本アクチュアリー会準会員、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、国際公認投資アナリスト(CIIA)、1級DCプランナー、慶應義塾大学理工学部非常勤講師

著者紹介

連載人生100年時代を生き抜くための「ライフサイクル投資」実践講座

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