深夜、隣から響く笑い声にうんざり。やっと静まったかと思えば、天井から「ゴツッ!」と何かを落とした音が聞こえる…。騒音問題、誰しも一度は経験するものです。そこで本記事では2018年3月刊行の書籍『安心・快適な家を手に入れたい! 鉄筋コンクリートでマイホームを建てる』より一部を抜粋・再編集し、日々の暮らしを快適にするにはどうすべきか、解説していきます。

廃品回収、カラオケ店の歌い声…恐ろしい「騒音」

■暮らしのなかで発生するさまざまな「音」

 

騒音は発生源により「生活騒音」と「近隣騒音」あるいは「営業騒音」に分けられます。

 

●生活騒音……一般的な家庭生活を送ることにより、住まいの中や周辺で発生する音を指します。

・家庭用の設備や機器が発する音(エアコンの室外機、洗濯機、掃除機、給湯器、ドアの開閉音など)

・オーディオ機器や楽器の音(テレビ、ステレオ、ピアノなど楽器を演奏する音など)

・その他の生活音(話し声、ペットの鳴き声、足音、自動車のアイドリング音など)

 

●近隣騒音(営業騒音)……近隣の住宅や営業所が発する音のなかで迷惑と感じられるものを指します。

・深夜営業施設が発する音(飲食店、カラオケ店などから漏れる声や音楽など)

・開放型施設が発する音(バッティングセンターやコンビニの店先、屋外の話し声など)

・告知などを行う拡声器の音(選挙カー、廃品回収、移動販売の声など)

・通行車両の音(自動車の走行音、駐車場でのアイドリング音など)

 

こうした騒音をシャットアウトするには、音がどのように伝わるのかを理解することが大切です。

 

音は振動によって伝わり、空気や水、その他の物質を介しながら最終的に人の耳(鼓膜)を振動させることで、音として認識されます。また、音は伝わり方によって「空気伝播音」と「固体伝播音」に分別できます。「空気伝播音」とは、その名のとおり空気の振動により伝わる音です。音源との間に壁など隔てるものがない状況では、音は空気伝播音として伝わります。窓を開けている部屋で、外にいる人の話し声が聞こえるといったケースがこれに当てはまります。

 

一方、「固体伝播音」は床や壁といった固体を隔てて伝わってくる音で、例えば二階で子どもが跳びはねる音が階下で聞こえるといったケースが該当します。快適な住まいを実現するには、この2種類の音への対策が必要です。

 

■「防音」「遮音」「吸音」の違い

 

住まいの騒音対策として「防音」「遮音」「吸音」という三つの言葉を耳にしますが、それぞれの意味は似て非なるものです。大まかにいうと、音の出入りを抑えるのが「防音」であり、それを達成する手段が「遮音」と「吸音」であるという位置づけです。

 

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