本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

SENSEX指数は過去最高値更新が続く

■インド株式市場は今年1月に入ってからも、過去最高値を更新する展開が続いています。代表的な株価指数のSENSEX指数は、月初から最高値を連日で更新し、1月14日には49,584ポイントと、節目の50,000ポイントに迫りました。新型コロナウイルスのワクチン普及に伴う経済正常化への見通しから、企業収益の成長期待が高まっており、投資マネーが株式へ流入しています。グローバルなリスク選好相場が継続しているなか、海外投資家によるインド株への買い越し額は拡大しています。

 

(注)データは2021年1月15日基準。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
インド市場の推移 (注)データは2021年1月15日基準。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

 

(注1)データは2020年1月1日~2021年1月15日。 (注2)外国人買い越し額は2020年1月1日からの累積。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
SENSEXと外国人買い越し額 (注1)データは2020年1月1日~2021年1月15日。
(注2)外国人買い越し額は2020年1月1日からの累積。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

新規感染者の減少につれてインド景気は急回復

■インドの景気が急速に回復しています。12月の総合PMI(製造業とサービス業をあわせた景況感)は54.9と、9月以降4ヵ月連続で50超えが続いています。インド経済は昨年10-12月期に比較的速いペースで回復していたと判断されます。政府がコロナ感染抑制より経済活動を優先していることや、新規感染者数がピークアウトしていること、コロナ感染者の死亡率が低いことが背景にあると考えられます。

景気回復期待で堅調な地合いが続く

■インド政府は16日、新型コロナのワクチン接種を開始しました。人口が13億にのぼるインドで、政府は、夏までに3億人に接種する計画です。コロナワクチンの普及による景気回復期待を背景に、インド株式市場は堅調な地合いが続くとみられます。株価バリュエーションにはやや割高感が出ているものの、企業業績見通しの改善も明確になっており、投資家のリスク選好意欲が強まるなか、海外投資家からの資金流入が続きそうです。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『止まらない好調さ、インド株は高値更新』を参照)。

 

(2021年1月19日)

 

関連マーケットレポート

2021年1月13日 アジア・トーク「急ピッチで回復するインド経済」

2021年1月8日 アジア・マーケット・マンスリー(2021年1月)

 

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