本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

中型株市場は好調さを継続

10月以降騰勢が強まる

 

■米国中型株の代表的な指数であるラッセル中型株指数は、他の株価指数と同様に新型コロナの感染拡大による景気見通しの悪化を受け昨年3月にかけて急落しました。その後、各国・地域による積極的な金融・財政政策や、経済活動再開の動きを背景に反発し、上昇基調に復帰しました。

 

■特に、大統領選挙でバイデン氏優勢の見方が強まった同10月以降、中型株市場は騰勢を強め、2019年末から足元までの上昇率は、ダウ工業株30種平均を11%、S&P500種指数を2%程度上回っています。

 

(注)データは2019年12月31日~2021年1月15日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
米国主要株価指数と中型株価指数 (注)データは2019年12月31日~2021年1月15日。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

中型株の利益成長見通し

■中型株市場の2020年末からの利益成長(Bloomberg予想・一株当たり当期純利益ベース)を見るとS&P500種指数を上回っています。2020年と2021年予想の比較ではS&P500種指数の31%増益に対して、ラッセル中型株指数は50%増益、2022年予想との比較では53%増益に対して、72%と、いずれも上回っています。

 

(注)データは2020年~2022年の一株当たり当期純利益。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
中型株市場の利益成長見通し (注)データは2020年~2022年の一株当たり当期純利益。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

新政権による経済対策から、内需構成の高い中型株に期待

■中型株指数の業種構成はS&P500種指数と比較すると内需構成比率(一般消費財、不動産等)が高くなっています。昨年10月以降、中型株指数は内需系を中心にS&P500種指数の上昇率を上回っています。

 

■昨年12月にリーマン・ショック後の経済対策「アメリカ再生・再投資法」の約8,000億ドルを上回る9,000億ドルの経済対策が議会を通過しましたが、バイデン新大統領は14日、追加で1.9兆ドル規模の経済対策を発表しました。また、4年間で2兆ドルのインフラ投資を公約しており、今後は内需関連の構成が高い中型株へ強い恩恵が期待されます。


 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『バイデノミクスが追い風に!!』を参照)。

 

(2021年1月20日)

 

関連マーケットレポート

2021年1月15日 主要な資産の利回り比較(2020年12月)

2021年1月12日 米雇用統計悪化も、株価は最高値を更新

あなたにオススメのセミナー

    【ご注意】
    ●当資料は、情報提供を目的として、三井住友DSアセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
    ●当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、三井住友DSアセットマネジメント、幻冬舎グループは責任を負いません。
    ●当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。
    ●当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。
    ●当資料は三井住友DSアセットマネジメントが信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
    ●当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。
    ●当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ