■12月の金融市場は、新型コロナの変異種が確認されるなど引き続き感染拡大への警戒感が燻っていたものの、新型コロナワクチンへの期待感や、米国における追加経済対策の成立などを背景に、リスク選好的な動きが継続しました。社債やリート、株式市場は総じて堅調で、利回りおよび配当利回りが低下しました。
■主要国の国債利回りはまちまちな動きとなりました。米国では、追加経済対策の成立や、新型コロナワクチン効果による景気回復期待などを背景に、国債利回りが上昇しました。欧州では、新型コロナワクチンの接種が始まり効果への期待感が高まる中、感染力が強いとされる変異種が確認されるなど、感染再拡大への懸念が広がり、国債利回りは横ばいにとどまりました。日本は、感染再拡大による景気後退懸念などを背景に国債利回りは低下しました。
■各国で積極的な金融財政政策が続く中、ワクチン普及によって景気が回復に向かうとの見方などから、利回りが高めの資産やリスク性資産への資金流入傾向が続くと見込まれます。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『主要な資産の利回り比較(2020年12月)』を参照)。
(2021年1月15日)
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