この記事は、音田正光著『薄毛革命「自毛主義」のすすめ』より一部を抜粋・再編集したものです。

楽しみもつかの間…術後、一気に髪が抜けた。ナゼ?

手術後、額に移植した毛が一度抜けたことがあります。これは「ショックロス」というもので、心配する必要はないと聞いていました。一時的に毛は抜けても、毛根細胞は生きているのだから、大丈夫なのだそうです。

 

実際、その通りに毛はまたちゃんと生えてきて、安心しました。その後、髪は徐々に伸び始め、術後4カ月が過ぎた頃、明らかな変化がありました。自分の髪が勢いよくニョキニョキ生え、どんどん伸びるのです。しかも聞いていた通り、移植密度も濃く、仕上がりも自然です。これは本当に嬉しい驚きでした。以前の薄毛で広かった額が嘘のように、髪が黒々としてくると、ますます嬉しくてたまりません。薄毛に悩んでいた頃の暗い気持ちや、いつもいつも頭のどこかにあったモヤモヤなどが全て吹き飛んでしまったほどです。そうなると、毎日がとても楽しくなったことを鮮やかに覚えています。決して大げさでなく、「自分の人生が復活した!」と思いました。

 

私の人生の復活―それはたとえば、風が吹いていても、自転車に乗っても、いつも帽子なしでいられることです。それに人は自信がないと、何一つ積極的にできないものです。私も薄毛に悩んでいた頃は、人の目を見て話すことができませんでした。言葉は悪いですが、自分自身を“劣等種”だと思い込んでいたので、いつもどこかでおどおどと一歩引き、人とまともに会話をすることができなかったのです。

 

でも髪が増えて自信がついてからは、人の目を真っ直ぐに見て話をすることができるようになりました。仕事でも遊びでも引け目を感じることなく、対等にコミュニケーションを取れるようになったのです。こちらの接し方が変わると、相手の態度や見られ方も変わります。そうするとますます自信がつき、堂々と振る舞うことができます。そんな相乗効果をはっきりと感じました。

 

つまり、私は植毛手術を受けたおかげで、やっと、ごく普通のことが何でもできるようになったのです。それが私の「人生の復活」でした。

 

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薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

薄毛革命 「自毛主義」のすすめ

音田 正光

幻冬舎メディアコンサルティング

髪が抜けて少なくなる、頭頂部が薄くなる――これは男性にとって古今東西、永遠のテーマといえる苦しみであり、さらに昨今は女性にも薄毛の悩みを抱える人が増えています。 本書では、さまざまな治療法を試しては失望してきた…

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