「棺桶の前でケンカはやめて!」家族の修羅場に、親戚も唖然

相続にまつわるトラブルは、「えっ、そんな小さいことで」ということで起こりがちです。原因のひとつが葬儀費用。故人を送る葬儀が、家族の仲を引き裂くことも珍しくないのです。編集部に届いた葬儀費用にまつわるトラブルについて、相続・事業承継専門の税理士法人ブライト相続の戸﨑貴之税理士が解説します。

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バブルの頃が忘れられず、見栄を張る父と長男

[登場人物]
Aさん…父。問屋業を営んでいた
Bさん…長男。葬儀で喪主を務める
Cさん…次男。堅実な性格
Dさん…Aさんの妻、Bさん、Cさんの母

 

「お葬式で、あんなこと、起こります? 親戚はみんなビックリですよ」

 

Aさんの葬儀に参列していた人は、みな口を揃えて驚きの声をあげます。

 

事件は葬儀で起きた…(※画像はイメージです/PIXTA)
事件は葬儀で起きた…(※画像はイメージです/PIXTA)

 

Aさんは20代前半で独立。問屋業を営んでいました。事業は決して順風満帆とはいえる状況ではありませんでした。確かにバブルの時代は、イケイケだったかもしれませんが、そのあとは傍から見ても火の車。しかし、そのころの記憶が忘れられないのか、Aさんはどこか見栄っ張りなところが目についたと、周囲の人は振り返ります。

 

「経営は厳しいというのに、車はこのあたりじゃ珍しい高級外車だったし、時計も『これ、高いんですよ』なんて自慢してましたし。はっきり言って、痛かったですね」

 

そしてAさんの長男のBさんも、父親譲りの見栄っ張り。誰から見ても「あの二人、親子だよね」と分かるほど、持つもの、身につけるものは、少々背伸びをしているものばかりでした。

 

「Aさん、子どものころからBさんに会社を継がせようとしていましたから。『社長は舐められちゃいけない』と、Aさん、口癖のように言っていましたから。それをそのまんまBさんも受け継いだんでしょうね」

 

一方で、次男のCさんは、子どものころから「会社を継ぐのは兄」という環境だったからか、Aさんとはまったく正反対の性格でした。

 

「身の丈に合わないお父さんを、嫌っているのは傍から見ても明らかでしたね」

 

誰から見ても堅実派のCさんは、AさんやBさんとは距離をおき、大学進学後はあまり実家にも寄り付かなかったといいます。

 

 

税理士法人ブライト相続 税理士

群馬県太田市出身。2011年、税理士法人レガシィ入社。300件超の相続税申告、相続税還付、意見聴取・税務調査対応、譲渡所得税申告、相続顧問、遺言書作成、家族信託その他対策コンサルティング業務など、数多くの資産税関連業務に従事。2019年、税理士法人ブライト相続入社。

著者紹介

連載相続専門税理士が解説する、遺産相続トラブル

※本記事は、編集部に届いた相続に関する経験談をもとに構成しています。個人情報保護の観点で、家族構成や居住地などを変えています。

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