燃える木造…「コンクリート」だったら大丈夫なのか?
一方、RC造の壁式構造の場合、火災が起きても居住が不可能になるほど被害が拡大するケースはほとんどありません。コンクリートは熱に強く、1000℃程度の高熱にも耐えられるといわれています。コンクリートを支える鉄筋は熱に弱いものの、分厚いコンクリートに覆われているため、火災が非常に長く続かない限り劣化するような温度にはなりません。
火災で燃焼するのは家具や内装だけですから、不燃性のクロスなどを使用すれば、火災が起きてもくすぶる程度にとどめることができます。火災の際の焼損面積は木造の2割未満といわれています。
加えてRC造は水にも強いため、水害で浸水した場合も、高圧洗浄機で汚れを洗い流せば、内装のリフォームだけで火災前と変わらず、住まいとして利用できるのです。