今回は、ヘッジファンドの具体的な投資戦略、「マネージド・フューチャーズ戦略」等について見ていきます。

税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法

>>>12/10(火)LIVE配信

「大暴落時の保険」として組み入れを検討する手も

●マネージド・フューチャーズ戦略

 

コモディティ・トレーディング・アドバイザー(CTA)とも呼ばれ、様々な店頭市場、先渡し市場、先物・オプション市場にて、独自の運用プログラムを用いて、商品、金属、エネルギー、通貨、国債および株価指数を取引します。

 

この戦略では非常に厳密な取引規制に従い短期的なパターンに注目しながら収益を狙います。大きなレバレッジを掛けることもあり、わずかな値動きを捕らえプラス収益を積み重ねる戦略です。

 

CTAの運用手法の中で一番多く用いられるのがトレンドフォロー戦略です。相場のトレンドに追随し、ポジションを積み上げていくので、相場のトレンドが明確に出ていないボックス相場の場合、有効な投資を行えず収益を上げることが難しくなります。

 

また、相場のトレンドが頻繁に変わる場合は、ポジションが後手になり、収益がマイナスになる場合もあります。言い換えると、大きくトレンドが出た時は、大きな収益を上げる可能性があります。ファンダメンタル分析での結果が割安か割高かは関係ないので、リーマンショックなどのように、大きなトレンド(大暴落)が出た場合の保険として、CTAを組み入れることを検討するケースがあります。

 

\投資対象は株式、債券だけではない!/ 金融資産1億円以上の方向け
「本来あるべきオルタナティブ投資 >>他、資産運用セミナー多数開催!

オルタナティブ投資の中で重要な位置を占めるCTA

CTAの運用会社としては、マン・インベストメントが最大手です。もともと、マイケル・アダム、デビッド・ハーディング、マーティン・ルーイックが、3人の頭文字をとってAHL社を1987年に設立しました。その後、1989年にマン・グループが51%の持分を取得しマンAHLになりました。


その後、3人は独立し、デビッド・ハーディングはウィントン・キャピタルを、マイケル・アダム、マーティン・ルーイックは共にアスペクト・キャピタルを設立しています。

 

ここ数年間、CTAの運用成績は全体として不調でしたが、伝統的資産クラスと相関が低い戦略として、引き続き、オルタナティブ投資の中では重要な位置を占めています。

 

※本連載は2017年に連載されたものに加筆修正を加え編集しています。

 

日本経済の行方、米国株式市場、新NISA、オルタナティブ投資…
圧倒的知識で各専門家が解説!カメハメハ倶楽部の資産運用セミナー

 

カメハメハ倶楽部セミナー・イベント

 

【12/10開催】
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
―税務調査を録音することはできるか?

 

【12/10開催】
不動産「売買」と何が決定的に違うのか?
相続・事業承継対策の新常識「不動産M&A」とは

 

【12/11開催】
家賃収入はどうなる?節目を迎える不動産投資
“金利上昇局面”におけるアパートローンに
ついて元メガバンカー×不動産鑑定士が徹底検討

 

【12/12開催】
<富裕層のファミリーガバナンス>
相続対策としての財産管理と遺言書作成

 

【12/17開催】
中国経済×米中対立×台湾有事は何処へ
―「投資先としての中国」を改めて考える

 

 

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。投資を促したり、筆者が所属する「幻冬舎アセットマネジメント」に勧誘することを目的としたものではありません。また、投資にはリスクがあります。リスクに十分に考慮をして、投資判断を行ってください。本連載の内容に関して投資した結果につきましては、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録