前述の肺炎球菌ワクチン接種問題も接種の時に「このワクチンは肺炎球菌による肺炎を予防するものです。でも肺炎は肺炎球菌以外にも様々な細菌により生じます。だから肺炎球菌の予防をしても他の細菌による肺炎を予防するものではないですよ。これまで通り感染予防に注意して下さい」と説明しておけば患者さんの誤解もなかったでしょう。
外来には様々な訴えの患者さんがやって来ます。中にはいつもくどくどとお話しされノイローゼとしか思えないような方もいます。でもそのような神経質、考え過ぎと思ってしまう症状であっても、現実に患者さんはその症状で苦しんでいるのです。どうしたらその苦しみを取ってあげられるのか。そう思うと患者さんの訴えをしっかり聴いてあげることが解決の糸口になります。
※本記事は連載『新・健康夜咄』を再構成したものです。
髙山 哲夫
国民健康保険坂下病院名誉院長
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】