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連載プリン騒動【第1回】

日本中の嫁絶句…双子抱える主婦が家出を決意した、義父の一言

勤務医

日本中の嫁絶句…双子抱える主婦が家出を決意した、義父の一言

幻冬舎ゴールドライフオンラインの人気エッセイ『プリン騒動』。結婚、出産、そして離婚…ひとりの主婦が記した壮絶な義両親とのバトル。なぜ彼女は苦しい日々を一冊の本にまとめたのか? 衝撃の実話を、連載にてお届けします。

「ママ、プリン作って」から始まった。

ある晩のことだった。三人で、夕食のしたくをしていた。この三人と言うのは、舅(しゅうと)・姑(しゅうとめ)・嫁すなわち、私の事である。台所は女の神聖な場所と考えられているのではないか。しかし、この家では、舅が当たり前のように立つことが多い。自分が調理したものは自慢をするが、人の作った料理は決して、美味しいとは言わない。逆に貶す事に喜びを感じるタイプである。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

野菜の切り方から、味つけまでを一つ一つ指摘する。言う方は何ともないのだろうが、毎日言われる方にとっては苦痛でしかなかった。

 

今年から、三歳三年保育で入園した子供たちが二人揃って台所に入ってきた。

 

「ママ、プリン作って」

「はい。今作るから待っててね」

 

私は、冷蔵庫を開けてプリンがあるか確かめた。期待通りにはいかず、ちょうどきらしていた事を少しだけ残念に思ったがすぐに、プリンの箱を、棚から取り出した。

 

鍋に牛乳とプリンの素を混ぜ合わせながら、火にかけた。溶けて沸騰したらさらに弱火で一分たってから火を止め、型に流し込んだ。次に、カラメルソースを作って、冷蔵庫で冷やして待つだけだった。甘い匂いが、台所の空気全部を包み込んだ。子供に限らず、大人までも魅了するスイーツ。嫌いな人を探すのが難しいと思った。

 

しかし、そんな甘い話など通用しない人たちがいた。

 

私の眼の前に。

 

「何やってんだ。晩御飯時に!」いきなり、舅が怒鳴った。

 

「子供たちが、プリン食べたいって言うから、作っているんです」すぐに私も言い返した。

 

子供を優先に考えるのは親として当然のこと。何も言われる筋合いではない。夕食のしたくも同時進行している。

 

舅は、さらに怒った口調と顔面で言ってきた。

 

「そんなプリンなんか作ってないで、早くメシのしたくしろ!」

「作っています」

「いちいち口答えするな! はいと言えばいいんだ!」

 

舅の大音量の怒鳴り声は、耳の中を突き抜けていき、何も留まらなかった。目くじらを立て、人の着ぐるみを纏(まと)った悪魔が、生肉を切っていた。

1962年生まれ。みずがめ座、A型。

栃木県の高校を卒業後、スーパーへ就職。ゴルフ、スキー、テニスの等スポーツ用品売場の担当となり、接客の仕事の楽しさを学ぶ。人とのコミュニケ―ションの大切さと面白さを会得したことは財産でもある。母親に似た人見知りをしない明るく前向きな性格は、苦しい時に大きな助けとなった。現在は接客の仕事につき、人とかかわる仕事はやはり自分に向いていると実感。「自分は何をしたいのか? どう生きたいのか?」を自問自答する一方、未来が楽しみでワクワクしている。“一生勉強”をモットーに、上を目指して生きたいと考えている。

著者紹介

連載プリン騒動

プリン騒動

プリン騒動

風間 恵子

幻冬舎

子育てに奮闘する主婦の衝撃の実話 「ママ、プリン作って」——そんな、我が子の無邪気な一言が、家族バトル勃発の引き金になろうとは……。結婚、出産、そして離婚。 「私の人生捨てたもんじゃあない!」妻として、母とし…

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