向き合う相手は患者さんであって医師ではない
「医者同士はライバルではなく味方です。みんなで一丸となって患者さんに向き合っていきましょう」
僕にとってとてもタイムリーな一言だった。しかも院長は全然気取っておらず、さらっと言った。少なくとも、僕にはそう聞こえた。
その言い振りから、この人は本当にそう思っているのだと感じた。この言葉を聞いて、やっと競争から解き放たれる、と思った。
向き合う相手は患者さんであって医師ではない。これは今でも僕の念頭に置いてある大切な思想だ。
実際に石山病院を見学してみると、穏やかな先生方が多く、競争を煽るような雰囲気はなかった。僕はこの病院で研修することを決めた。
同期に対するライバル意識はある。時に競い合うこともある。ただ扇動者がいないことで僕の初期研修は穏やかに進んだ。
本記事は連載『孤独な子ドクター』を再編集したものです。
月村 易人
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