口呼吸を続けていても、いいことはひとつもない
口呼吸を続けていても、いいことはひとつもありません。口呼吸になっているという人は、鼻呼吸ができるよう、今すぐ意識と行動を変えるようにしたいものです。
口呼吸からの改善を図る時、「鼻で呼吸をしよう」と気をつけるだけでもだいぶ違ってきます。
「口から息を吸うことで塵やほこり、ウイルスなど身体に有害なものが肺に入ってきやすくなる」ということを頭の片隅に覚えておけば、自然と意識も高まるでしょう。
そして、口を開けっ放しだったと気付いた時にはすぐ閉じる、ひと呼吸つく時に、鼻から吸って鼻から出すことを意識しながら深呼吸を何度か繰り返す、というようなことを試してください。そうするうちに、自然と鼻で呼吸するクセもついてくると思います。
「食事中、口をしっかりと閉じて咀嚼する」
「唇を閉じて口角を上げた”スマイル顔”でいることを常に心がける」
「口を閉じてガムを噛む」
「手鏡を携帯して、こまめに自分の顔をチェックするクセをつける」
なども、口呼吸の改善に役立ちます。
睡眠中は無意識ですので、口呼吸がなかなか改善しないということもあります。口を開け寝ることが多い人は、「睡眠時にマスクをつけて寝る」「枕の高さを床と顔が平行になるように調節する」「睡眠時に医療用の口に貼るテープを使用する」など、「口呼吸を改善するための専門のグッズを用いる」といった方法を試してみるのもよいでしょう。
宮島 悠旗
歯科医師、歯学博士、フリーランス矯正歯科専門医(日本矯正歯科学会認定医)