勉強ができる子どもに育てるためには、遺伝と環境のどちらが重要なのでしょうか。書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎MC)の著者である東京富士大学経営学部教授である鬼木一直氏が解説します。

得意なものは自然に挑戦し、苦手なものはやらなくなる

子どもは競争がなくていいなんて思っていませんか? 

 

3歳の子どもでも、誰が上手にできるのかはわかっています。

 

「Aちゃんは絵が上手なんだよ。」

「Tくんは縄跳びがうまいよ。」

 

という感じです。それは、保育園、幼稚園の段階から自分で順位を付けているということを意味します。苦手と思っているものはやりたがらず、ますます苦手になり、得意だと思っているものは積極的に挑戦し、どんどんできるようになります。

 

ここがポイントです。最初の一歩は小さくても、いつの間にか差がつき、さらには、順位すらも決めてしまうのです。縄跳びや独楽(こま)回しなんて受験には関係ないし、大人になったらやらないと思って甘く見たら大きな間違いです。そこには、“自信”という大切な言葉が隠されていて、別の分野にも影響を与えます。

 

縄跳びができるとスポーツが得意だと思い、絵が上手だと芸術的な要素に自信を持ち、ひらがなが書けたり足し算ができれば勉強ができると感じます。

 

人生は長いのだから、いくらでも取り返せるからいいのでは? と思われるかもしれません。しかし、苦手なものを克服するのにどれだけのパワーが必要なのかは皆さんがよくおわかりだと思います。

 

つまり、成績表はなくても子どもは小学校に上がる6歳までに多くのカテゴリーで順位付けをしているということです。6歳には大人の脳の9割まで成長していますので、いかに重要な時期であるかは容易に想像がつくと思います。

 

【ここがポイント】
大人の意思とは関係なく、子どもの中で順位は付いているのです。ただ、他の子と比較すると良い部分は自慢になり、悪い部分は焦りになります。他人と比較するのではなく、昨日の我が子と比較しましょう。

 

 

※本記事は連載『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』を再構成したものです。

 

 

鬼木 一直

東京富士大学

入試広報部入試部長、IR推進室長/教授

 

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デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

鬼木 一直

幻冬舎メディアコンサルティング

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