子どもにグローバル教育を行う際、英語力にばかり気を使ってしまう保護者は少なくありませんが、書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎MC)の著者で、東京富士大学経営学部教授の鬼木一直氏は、「今の時代は英語ができることは、必要であっても十分ではない」と述べています。一体なぜなのでしょうか。

子どもの将来のためになる「習い事」の選び方は?

少しでも学校より先のことを学びたいから学習塾に行く、グローバル社会に対応するために英語を学ぶ、これからのプログラミング教育を見据えてプログラミングを勉強する、どれも、無理に始めるのではなく、本人がやりたいということであればとてもいいことだと思います。

 

習い事であれば、非認知的能力を身に付けられるものをお勧めします。非認知的能力とは、例えば、目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力など簡単には数値化できない内面の力のことです。

 

生け花、ジャズダンスのような、一見、勉強には役立ちそうもない習い事でも、興味を持って取り組む中で何かを得たり、壁にぶつかって苦労したり、乗り越えて自信を得たりすることがとても大切です。

 

“好き”、“楽しい”という気持ちの中で努力する姿勢は、必ずどこかで実を結びます。一生懸命取り組むからこそ、どうしてうまくいかないのかを真剣に考え、やり方を変え、他の人と協力することができるのです。

 

同世代ばかりでない環境であれば、規律性や柔軟性、状況把握力などが身に付きます。まさに、社会人基礎力を高めるにはとてもいい状況といえます。

 

もちろん、習い事をすることで、時間的制約が生まれるのは事実です。しかし、時間の使い方を考えることは、今後の人生においてとても重要であり、むしろ、集中して物事に取り組む力がつくことも多いようです。

 

【ここがポイント】

非認知能力を身に付ける習い事をすることによって、上達するためにすべきことを自ら考えるようになります。うまくいかないこと、失敗した経験も頑張った分だけ大きな財産になるはずです。

 

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デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

鬼木 一直

幻冬舎メディアコンサルティング

親の小さな心がけで、子どもの未来は大きく変わる!前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力が身に付き子どもの可能性を最高に伸ばす家庭教育メソッド。すぐに役立つ、子どもがすくすく育つ、企業のマネジメントと教育現場…

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