子どもが意図しないおもちゃの遊び方をしていると、つい口出ししたくなってしまう保護者は少なくありません。しかし、書籍『デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方』(幻冬舎MC)の著者で、東京富士大学経営学部教授の鬼木一直氏は、「子どもの遊び方に、大人が助言すべきでない」と述べています。一体なぜなのでしょうか。

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子どもが「自分で考えて遊ぶこと」に価値がある

おもちゃを買ってくると、まず、取扱説明書を見て使い方を確認する。これは、電気製品なども含めて考えると、とても正しいやり方です。子どもが間違った使い方をしていると、つい、「これは、こうやって…」と教えてはいませんか?

 

おもちゃの目的は、その機能を使いこなすことではなく、楽しく遊ぶことです。もちろん、それで壊してしまったらせっかくのおもちゃが台無しですが、落としたり叩きつけたりしなければ、子ども用おもちゃはそう簡単には壊れないように設計されています。

 

例えば、立体パズルで積み木をしたり、ブロックを電車に見立てて連結して遊んだり、おもちゃの木琴(もっきん)のマレット(ばち)がどこの隙間に刺さるか試したり、いろいろな遊び方があるからこそ面白いのです。子どもは想像もしない使い方をします。その中で、多くの発見が出てきます。

 

大きなものに小さなものを積んだ方が積みやすい、小さな穴にはマレットが入らない、などです。それを大人があっさり教えてしまったら楽しみは半減です。自分で考えて遊ぶことに価値があるのです。

 

子どもが「自分で考えて遊ぶ」ことに価値がある(画像はイメージです/PIXTA)
子どもが「自分で考えて遊ぶ」ことに価値がある(画像はイメージです/PIXTA)

 

よく、積み木を積みあげるよりも壊すことを楽しむ子どもがいます。遊びの興味はお子さんによって異なるので、遊び方を否定せず、満足感を持たせてあげてください。規制がかかると子どもは委縮してしまい、発想力の芽を摘んでしまいかねません。

 

近年、仕事の効率化が謳われ、無駄を省く傾向が増えてきていると思います。無駄にこそ発見があるということを意識するといいかもしれませんね。

 

【ここがポイント】

大人は過去の経験から多くのことを習得してきましたが、かえって経験により思考の幅が狭くなったり、考え方が古かったりすることがあります。危険でない限り、子どものやり方を見守るようにするといいと思います。

 

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デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

デキる社会人になる子育て術 元ソニー開発マネージャが教える社会へ踏み出す力の伸ばし方

鬼木 一直

幻冬舎メディアコンサルティング

親の小さな心がけで、子どもの未来は大きく変わる!前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力が身に付き子どもの可能性を最高に伸ばす家庭教育メソッド。すぐに役立つ、子どもがすくすく育つ、企業のマネジメントと教育現場…

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