「日本は危機的状況だ」「日本は財政破綻する」…ニュースメディアで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? しかし評論家の中野剛志氏は、書籍『目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】』(KKベストセラーズ)にて、このような社会通念を「あり得ない」と真っ向から否定しています。

「ハイパーインフレだ!」実際はここまでしないと…?

 ② 「ハイパーインフレ」シナリオ 

 

まず、無税国家にして、かつ財政支出を拡大し続ければ、ハイパーインフレが起きるでしょう。

 

ハイパーインフレを起こすのにも、国家の強い意志が必要になります。  

 

第一次世界大戦後のドイツやムガベ政権下のジンバブエのように、戦争・内戦・革命を引き起こして自国の供給力を徹底的に破壊するという手もあります。そうすれば、極端な供給不足となって、手っ取り早くハイパーインフレが起きるでしょう。

 

戦争や革命が想定し難いのであれば、地震や台風などの大規模な自然災害が頻発して、その被害により供給力が破壊されても、それを放置することです。自然災害が多い日本であれば、そういう事態は考えられなくもありません。

 

さらに、日銀は何があっても決して金利を上げてはなりません。うっかり金利を上げたら、ハイパーインフレはすぐに終息してしまうからです。

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目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】

中野 剛志

KKベストセラーズ

読まれると経済学者・官僚が困る本ナンバー1 経済常識が180度変わる衝撃! 第1部 経済の基礎知識をマスターしよう 1.日本経済が成長しなくなった理由 2.デフレの中心で、インフレ対策を叫ぶ 3.経済政策をビジネ…

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