白内障手術「失敗のリスクを下げる」病院選び・8つのポイント

白内障とは、加齢によって目の中でカメラのレンズのような役割を担う水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。60代で約半数、80代に至ってはほぼ全員が、程度の差こそあれ白内障にかかります。高齢化に伴い、今や「目の国民病」と言っても過言ではないこの病気について、眼科専門医が症状と治療法を平易に解説します。※本記事は『図解 白内障かなと思ったら読む本』(幻冬舎MC)から抜粋・再編集したものです。

NEW【最新セミナー情報】

“医師専門”の資産形成コンサルによる

勤務医だけのための投資セミナー~不動産投資~

他の情報とは違うと言い切れる理由があります。

理由はコチラ

1度の手術で、その後の人生の「見え方」が決まる

白内障手術は人生で1度だけです。1度の手術で、その後の人生における〝見え方〟が決まります。それは暮らしやすさや、生き方とイコールである、と言っても過言ではないでしょう。

 

それなら自分にとって最高の、満足できる手術を受けたい、と思うのが自然です。ではどんな医療機関が良いのでしょうか。皆さんはどう思いますか?

 

「名前の知られた大学病院なら信頼できる」

「このへんでは、昔からやってる〇〇眼科医院でみんな受けてるから、私も」

「近所の〇〇さんが行ったところ、すぐ手術してくれたって。そこにしようかな」

「最近できた××というクリニック、キレイだし設備も良さそう」

 

いずれも世間話で聞かれそうな言葉です。大きな病院や、古くからある眼科医院など、ネームバリューが大きいほど良い病院、信頼できる病院、との印象を抱く人が多いのではと思います。

 

しかし実際には、開業年数や規模だけでは手術の質を判断するのは困難と言わざるを得ないのです。もちろん、これは大病院や古参の医院がいけない、と言っているのではありません。すばらしい腕を持ち、地域に貢献している医院はたくさんあるでしょう。ただ、大きければ、有名であればどこでも安心できる、と決めてしまうのは早計である、と言いたいのです。

 

実際に、手術の症例数は豊富だけれど、レンズの選び方が画一的で、必ずしも患者さんの希望に沿ったものになっていないとか、予期せぬ合併症が起こったときに対応できず、別の病院で再手術を受けなければならなくなった、といった話は同業の耳にも入ってくるものです。

 

それでは、どんな医院が〝腕の良い医院〟なのでしょうか。8つのポイントにまとめて、私の意見を述べたいと思います。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

ポイント1:硝子体手術ができるか?

硝子体とは水晶体の後ろ側にあるゼリー状の組織で、眼球の体積の大部分を占めます。この硝子体を取り除いたり網膜の病変を扱う手術を硝子体手術といいます。眼科の手術は、水晶体を境にして、その前と後ろではまったく難易度が違います。硝子体手術は格段に難しく、特別な技術と設備を必要とします。

 

眼科医の中でも、硝子体手術ができる医師は非常に少ないです。私の元にも、月に何度か、他院で硝子体手術が必要と言われた患者さんが紹介されてきます。白内障手術のつもりで進めていったら、水晶体が硝子体に落ちてしまったり、水晶体囊が破れて硝子体が前に出てきてしまったり、というアクシデントがないとも限りません。それ自体は医師の腕うんぬん、ということだけではなく、患者さんの眼の性質などにより、もともとリスクの高い人は存在します。

 

問題はそのあとです。硝子体手術ができない医師の場合、そこで手術を中断し、急いで硝子体手術のできる病院へ送らなければなりません。患者さんにとっては、分程度の白内障手術のつもりが、何時間もかかって別の病院へ移送され、そこで緊急手術を受け、入院するような事態になってしまうのです。

 

硝子体手術もできる眼科医なら、30 分~1時間程度に手術時間は延びますが、患者さんはそのままで、きちんと最後まで手術を続けることができます。手術の技量によって頻度は大きく異なるので割合は割愛しますが、私も常に、硝子体手術ができる体制を整えて白内障手術にのぞんでいます。

 

おそらく、眼科医に「もしあなたが白内障手術を受けるとしたら、どんな医院を選びますか?」と尋ねたとしたら、ほとんどの人が「硝子体手術に熟達した医師がいる医院」と答えるのではないかと思います。そのくらい、病院選びの〝肝〟になる条件と考えます。

医療法人 iMEDICAL 川原眼科 理事長 眼科専門医

九州大学医学部卒業後、大学病院で臨床経験を積んだのち九州大学大学院で研究。その後、麻生飯塚病院、九州大学病院病棟主任、国立病院機構小倉医療センター 眼科医長に就任。VA Greater Los Angeles Healthcare System に留学し、アメリカの眼科臨床を体感。

平成28年に川原眼科を開院。臨床経験を重ねて培ったノウハウで、白内障や網膜硝子体疾患の手術治療を得意としている。「メガネ・コンタクトレンズ販売店」を併設し、子どもから高齢者まで対応することのできる地域に根差した快適な眼科を目指す。

常に患者第一、最新最良の医療を提供することをモットーとしている。平成31年医療法人iMEDICAL開設、分院である川原眼科久山クリニック開院。

著者紹介

連載その症状、「白内障」のサインかも?病気の実態とメカニズム

図解 白内障かなと思ったら読む本

図解 白内障かなと思ったら読む本

川原 周平

幻冬舎メディアコンサルティング

目がかすむ、眩しい、ダブって見える…。その症状、白内障かもしれません。 いまや「目の国民病」といっても過言ではない白内障ですが、近年では精密な器具の開発等により、手術の安全性は高まっています。 とはいえ、納…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧