※本連載は中学受験専門塾ジーニアス運営会社代表・松本亘正氏の著書『中学受験 「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する歴史の授業 上巻(旧石器〜安土・桃山時代) 』(実務教育出版)より一部を抜粋・再編集したものです。

商業の自由化で「経済界の支持獲得、仏教勢力を抑制」

安土・桃山時代は織田信長(おだのぶなが)や豊臣秀吉(とよとみひでよし)が活躍した時代です。仏教勢力と戦った信長は、キリスト教を保護し、外国風の雄大な文化が栄えました。タバコやカステラが日本に伝わったのもこの頃だと考えられています。

 

天下統一を目指した織田信長

 

次の文章を読みながら、【①】~【⑬】を埋めましょう。答えはページ下部を参照(PCの場合は【 】内部をマウスでドラッグしても参照可能です)。

 

織田信長は、1576年、近江(おうみ〔滋賀県〕)に【①安土(あづち)】城を築きました。そして、【②楽市・楽座(らくいち・らくざ)という政策を行います。これは、安土の町で同業者の組合である座(ざ)を廃止し、自由に商売ができるようにしたものです。また、関所(せきしょ)を廃止し、商人を移動しやすくしました。これにより商工業が発展し、安土の町は栄えました。

 

関所の廃止は、仏教勢力の既得権益(きとくけんえき〔すでに手にしている権利と利益〕)を壊すものでした。というのも、もともと仏教勢力は関所で通行人からお金を取っていたからです。その仏教勢力と信長は戦いました。【③比叡(ひえい)】山【④延暦(えんりゃく)】寺を焼き討ちにしたり、一向一揆(いっこういっき)には厳しく対応しました。また、信長は【⑤キリスト】教を保護しましたが、これは貿易(ぼうえき)によって利益を得ようというだけでなく、仏教勢力に対抗する意図があったと考えられています。

 

天下統一を目指した信長は、【⑥1582】年に家臣の【⑦明智光秀(あけちみつひで)に攻められ、亡くなります。これが【⑧本能寺の変(ほんのうじのへん)です。1582年という年号は覚えておきましょう。「十五夜に(1582)信長を討つ本能寺の変」という覚え方もある一方、ふざけたものとして「イチゴパンツ(1582)だ本能寺の変」というものもあります。

 

<①~⑦の解答> ※PCの場合、上記【 】の中をマウスでドラッグ。

①安土(城)(あづちじょう)

②楽市・楽座(らくいち・らくざ)

③比叡(山)(ひえい〔ざん〕)

④延暦(寺)(えんりゃく〔じ〕)

⑤キリスト(教)

⑥1582(年)

⑦明智光秀(あけちみつひで)

⑧本能寺の変(ほんのうじのへん)

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する歴史の授業 上巻(旧石器〜安土・桃山時代)

中学受験「だから、そうなのか!」とガツンとわかる 合格する歴史の授業 上巻(旧石器〜安土・桃山時代)

松本 亘正

実務教育出版

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