本連載は、2015年11月25日刊行の書籍『老後の財産は「任意後見」で守りなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「そんなこと、自分では全く…」Aさんの人生が激変

その7000万円を使って、別の新しい賃貸用の物件を買い、月20万円くらいで賃貸に出せば、年金と合わせて一人暮らしには十分な収入が確保できます。もうアルバイトに行く必要もありません。


このような提案をしたところ、Aさんは「そんなこと、自分では全く思いつきませんでし
た。今ある資産が1億円以上の価値があるとも思ってもみませんでした。ぜひその方法でお願いします」と喜んでくれました。


Aさんのように、非常に優れた資産を持っているにも拘らず、自分ではその価値に気づい
ておらず、生かし方が分からないという人は少なくありません。「自分にはこれしない!」と思い込み、今のやり方に固執してしがみつき、みすみす機会を逸するとは、非常にもったいないことです。

不動産が「負動産」になる前に

しかるべきプロの力を借りれば、その後の人生の展開が全く違ってくる可能性があります。せっかくの機会を、ぜひ多くの方に生かしていただきたいと思います。

 

■「財産管理契約」を活用し、問題を先送りしない

 

「財産管理契約」を利用すると、不動産に関する事項も盛り込むことができます。年齢を重ねるに従って負担が大きくなっていく、家賃の払い込み状況のチェック、入居者の管理、賃料の値上げなどの契約関係についても、任せることができるのです。賃貸住宅は賃借人の権利が強いため、賃貸物件を持っている人のなかには、不安を抱えている人が少なくありません。そんな人こそ、ぜひこの制度を利用してほしいものです。


今は不動産管理に不安がないという人でも、賃貸用の不動産を持っている場合、その不動
産を今後どうするか考えておいた方がいいかもしれません。都心もしくは都心に近い場所にある不動産で、今後も収益が期待できるならばいいのですが、地方にあってそれほど新しくない場合は、今が考え時です。地方はこれからますます高齢化していき、どんどん人口減少が進んでいきます。

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    本連載は、2015年11月25日刊行の書籍『老後の財産は「任意後見」で守りなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    老後の財産は 「任意後見」で守りなさい

    老後の財産は 「任意後見」で守りなさい

    眞鍋 淳也

    幻冬舎メディアコンサルティング

    昨今、高齢者を狙った詐欺や「争続」が新聞やテレビなどのメディアで盛んに取り沙汰され、老後の財産管理に対する不安が高まっています。高齢になると判断能力が低下してしまい、望まないかたちで財産を失ってしまうケースは多…

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