年商1000万超のフリーランス140人以上を育てた「元・売れないミュージシャン」の仙道達也氏。今年7月に刊行した書籍『愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール』(幻冬舎MC)で同氏は、小さく新しいビジネスを始めること(スモールスタート)の重要性を説いています。

セミナーに「年間2000万円」も出すワケは…

■競合やライバルからヒントを得る

 

立ち上げた事業をブラッシュアップする方法として、同業の先駆者からヒントをもらうというのも有効です。

 

例えば僕はマーケティング、集客、売上アップなどをテーマとするセミナーをしていますので、同じようなテーマのセミナーなどに積極的に参加しています。同業者のセミナーなどに通うために今でも年間2000万円近いお金を使っています。数百万円かかるセミナーでも、何か面白いことが聞けそうだと感じたら躊躇なく参加します。

 

「使い過ぎ」と感じる人もいるでしょう。「もったいない」と思う人もいるはずです。しかし僕は、それは必要経費だと思っています。

 

事業に役立つ意見や感想は、お金を払ってでもほしい貴重な情報です。僕が同業者のセミナーに参加するのは、ほかのセミナー参加者から課題に感じていることやニーズを聞くことができるからです。

 

写真はイメージです/PIXTA
写真はイメージです/PIXTA

 

セミナー主催者と僕は狭義の意味ではライバルで、セミナー参加者は共通の見込み客といえます。そのため、セミナー参加者がセミナーを聞き、「ここがもの足りなかった」「この話をもっと聞きたかった」といった感想を持ったとすれば、それを僕自身の事業に活かすことによって参加者のニーズを満たすことができます。

 

僕自身もマーケティングなどの分野に興味を持っていますから、個人の感想として「あの話をもっと深掘りしたい」と感じれば、その体験が事業をブラッシュアップするヒントになります。現場に足しげく通うことにより、ニュースやメディア経由ではつかめない情報、顧客の生の声が手に入るのです。

 

また、同業者のセミナーは一人の参加者として客観的に聞くことができます。お金を払っている消費者目線で「もっとこうしたらいいのに」と感じることもあります。その点を自分の事業と照らし合わせて、中身ややり方を振り返ることもあります。このような感覚は、自らの事業に関してはなかなか持ちにくいものですし、苦情を言う人が少ない環境で事業をしていると、「自分はうまくいっている」と思い込んでしまいます。

 

フリーランスで失敗する人は、事業計画の甘さや経済環境などが原因であることも多いのですが、「自分の顧客たちは満足している」「このままでいい」といった独りよがりな思い込みによって自ら事業を劣化させていることも多いのです。

 

それを避けるためにも、同業者を知ることは大事です。人気がある高価格帯のセミナーほど学べることは増えますし、顧客の質もよくなるため、より有効な意見を聞くこともできると思います。じっとしていても顧客の本音は聞こえてきません。行動あるのみです。

 

 

仙道 達也

株式会社マーケティングフルサポート代表取締役/マーケティングコンサルタント/プロデューサー

 

 

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