脳が疲れ情報を処理しきれなかったとき、ながら行動のとき、気持ちが焦ったときなどに、思いもよらないミスをしてしまうことがあります。ヒューマンエラーを防止するには、活動の流れを追って「要因」を見つけ出すことが重要なのです。※本記事は化学系会社にて5年間ISO規格の品質及び環境マネジメント事務局を担当していた尾﨑裕氏の書籍『ヒューマンエラー防止対策』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

 

例えば、企業において、「自分が製品の検定で合格を出さなければ、製品の納入が遅れ取引先や自社にも大きなマイナスが生じる。データ的にはわずかな逸脱なので、特にそれは問題だとは思えない」とか、犯罪においては「いまここで盗みをしなければ、自分は生きられない。これは生きるためには必要な行為だ」などのように身勝手な言い訳が“正当化”にあたります。

 

“不正リスクの3要素”この3つが揃うことで、人は不正行動に理由付けをし、見つかるという恐怖を振り払い、自分自身に釈明することができます。そうすることにより“善意の心”を断ち切るのです。

 

そんな不正を行う人の心の底には、その人の心境を大きく変化させる“何か”が、必ずあるはずです。リスクテイキング行動を防止する対策を考えるためには、“どのような状況が、そんなにまで人の心を変化させたのか”、その“何か”を探る必要があります。

 

 

※本記事は連載『確実に利益を上げる会社は人を資産とみなす』を再構成したものです。

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録