本記事は、書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。今回は、筆者の経験談を交えながら「不動産を手放すべき理由」について見ていきます。

夫婦で世界一周旅行でもなんでもできたのに

不動産から上がる収入が多くて生活には余裕があったので、その気になれば夫婦で世界一周旅行でもなんでもできたのに、そのような楽しみはいっさい追い求めず、70歳を超えてもまだウナギ屋で働いていました。倒れた父を見舞いに行くたびに、私は「他にやりたいことはなかったのだろうか」と思わざるを得ませんでした。

 

倒れる直前まで一生懸命働いていた父は、私を含めた子どもたちにそれなりの財産を残してくれました。私が同じようにすれば、財産はまた増えて、私の子どもたちに受け継がれるでしょう。そうして増えていくばかりで使われないお金が貯まっていくことに何の意味があるのでしょうか。

 

もっとも、父の場合は老健に入居したので、最後の3年間は毎月30万円の費用がかかっていました。3年間を合計すると1000万円以上の出費になったので、お金を貯めておいてよかったのかもしれません。しかし、私はそのような人生のエンディングを迎えるのは寂しいと感じます。

 

■お金は増やすだけでなく、計画的に使うことも大事

 

人生を80年だと考えたときに、最初の20年は大人になるための勉強、次の20年は仕事で一人前になるための勉強、次の20年は社会に貢献してそれなりのお金を得て、最後の20年はそのお金で人生をエンジョイしなければ、何のためにそれまでがんばってきたのかわかりませんし、もったいないと思います。

 

60歳まではバリバリ働いてガツガツと稼ぐものの、60歳を超えたら、徐々に消費にシフトしていく。そのためには、ある程度お金を計画的に増やして、また計画的に使っていくことが大事です。

 

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本連載は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「ワケあり物件」超高値売却法

「ワケあり物件」超高値売却法

松本 俊人

幻冬舎メディアコンサルティング

「駅から遠い、築年数が古い、ごみ収集所が近くにある――そんな物件を持つオーナーは、高値売却の方法について頭を悩ませているのではないでしょうか。本書では、どんな「ワケあり物件」であっても優良物件に変える巧みな「演…

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