本記事は、書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。今回は、筆者の経験談を交えながら「不動産を手放すべき理由」について見ていきます。

「困ったら土地建物を売ればいい」に反発の声も多いが

不動産の売却を勧めるような話をすると、反発をする人がいるのも承知しています。資産の保全であるとか、あわよくば値上がりを狙おうだとか、お金にこだわることがあまりかっこよくないという美意識が日本文化にはあるからです。「武士は食わねど高楊枝」の気概を持てということでしょうか。

 

しかし、現代人は武士ではありませんし、かつては武の戦争で競っていた国同士の競争も、すっかり経済で争う時代になりました。お金が全てだとは言いませんが、お金があればたいていの豊かさが手に入るのも事実です。

 

土地を守って痩せ我慢を続けるよりも、不要な土地は整理して現金化し、本当に使いたいことにお金を使ってもよいのではないでしょうか。

 

現在、実際に土地を所有している地主さんの多くが高齢者となっています。地主の家系に生まれても、親が亡くならなければ相続はできないものですし、現代は長寿社会ですから親が亡くなる頃には自分も高齢者となっているからです。

 

しかし、周囲からは地主はお金持ちだと見られていても、実際に使える現金はそれほどないために、節約を強いられることははたして楽しいことなのでしょうか。残り少ない人生を、本当にやりたいことをやって過ごすことこそ「ハッピー・リタイアメント」の極意ではないでしょうか。

 

次ページ不動産は売れるうちに売らないと「腐動産」になる

本連載は、2016年1月29日刊行の書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「ワケあり物件」超高値売却法

「ワケあり物件」超高値売却法

松本 俊人

幻冬舎メディアコンサルティング

「駅から遠い、築年数が古い、ごみ収集所が近くにある――そんな物件を持つオーナーは、高値売却の方法について頭を悩ませているのではないでしょうか。本書では、どんな「ワケあり物件」であっても優良物件に変える巧みな「演…

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