年商1000万超のフリーランス140人以上を育てた「元・売れないミュージシャン」の仙道達也氏。今年7月に刊行した書籍『愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール』(幻冬舎MC)で同氏は、小さく新しいビジネスを始めること(スモールスタート)の重要性を説いています。

「習い事が続かない」と言われたら、次に何を考える?

■社会のニーズは消費者の意見から探る

 

何を事業にするか見つけたら、まずはその事業に社会のニーズがあるかどうかを調べてみるとよいでしょう。

 

その際のポイントは、できるだけ消費者個人の本音や生の声を聞くことです。流行り廃りなどは、ニュースやメディアを見ているだけでもなんとなくつかめます。晩婚化、シェアリング、AIなど、ニュースのキーワードを追っていくだけでも、世の中がどんなことに注目しているかが見えてきます。

 

しかし、そのような情報は抽象的で、ニーズの表面だけを取り上げている場合がほとんどです。世の中全体の流れをざっくりとつかむうえでは役に立ちますが、社会に潜むニーズをすくい上げるには、もっと具体的な情報に耳を傾ける必要があるのです。

 

その具体的な情報は、商品やサービスにお金を払う消費者が持っています。友人や知人も消費者ですし、家族や自分自身も消費者ですから、彼らや自分が「こんなものがほしい」「こんなサービスがあったらいいな」と感じていることが、実際の商品やサービスになる可能性を秘めています。

 

例えば、友人との会話で「習い事が続かない」といった話を聞いたとします。これを他愛のない日常会話ととらえれば「分かる分かる」「そうだよね」で終わってしまいますが、友人が消費者であるという意識を頭の片隅に持っておくと「続かない」という課題や「続けたい」というニーズが見えてきます。そのニーズに応えることで、ライザップのようなマンツーマンのサービスが生まれました。「家に要らないものがある」「処分に困る」といった悩みについても、そのニーズに応えたのが、ブックオフでありメルカリです。

 

多くの人が感じ、自分も共感できるような普遍的な悩みを解決できるなら、そこに大きなビジネスチャンスがあります。共感者が多いということはニーズが大きいということですから、事業にすることによってたくさんの人の役に立ち、稼げる可能性も大きくなるでしょう。社会のニーズを満たす事業のヒントは身近なところにあるものなのです。

 

 

仙道 達也

株式会社マーケティングフルサポート代表取締役/マーケティングコンサルタント/プロデューサー

 

 

愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール

愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール

仙道 達也

幻冬舎メディアコンサルティング

商品やサービスが愛用され、自然と収入が増える! 仕事の内容や相手を選び、好きな人と無理のない範囲で働ける!やりたいことに挑戦し、自分の理想を目指して社会貢献ができる! …年商1000万超のフリーランス140人以上を育て…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧