「あえて独居」の高齢者、「健康寿命」を延ばす4つのポイント

ひとり暮らしをしている高齢者は、「子どもや孫と一緒に暮らすこと」を望んでいる人ばかりとは限りません。しかし、望んでひとり暮らしをしている高齢者も、ケガや病気などで、いつか介護が必要になったらどうしよう、と不安を抱いている人は少なくないのです。今回は、シニア生活文化研究所・代表理事の小谷みどり氏の著書『ひとり終活』より一部を抜粋し、ひとり暮らしの高齢者が健康寿命を延ばすためにやるべきことを紹介します。

ひとり暮らし高齢者の多くが、健康へ不安を感じている

高齢者のひとり暮らしについては、「元気なうちはいいけれど」という言葉が決まり文
句のようについて回ります。つまり、裏を返せば「病気になったらどうしよう」という不
安がつねにあるということです。

 

内閣府の「一人暮らし高齢者に関する意識調査」でも、「健康や病気のこと」を不安に感じている人が最も多いという結果が出ていました。年をとって身体の不調を感じたり、風邪をひきやすくなった、疲れがとれにくくなったなど、ちょっとした衰えを自覚したりすると、健康への不安はいっそう高まります。

 

「健康寿命」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。日常的に介護を必要としないで、自立した生活ができる期間のことです。厚生労働省の発表によると、2016(平成28)年時点で、日本人の健康寿命は男性が72.14歳、女性が74.79歳と推計され、平均寿
命と健康寿命の差は男性約9年、女性約12年となっています。不健康な期間が10年程度もあるというのは、特にひとり暮らしの人にとってはとても不安なことです。

 

不健康期間を極力縮められるよう、健康寿命をできる限り延ばす努力が必要です。そのためには「テクテク・カミカミ・ニコニコ・ドキドキ」が大切だといわれていますが、ご存じですか?

 

運動をする(テクテク)、食事を規則正しく3食とる(カミカミ)、笑顔で穏やかに暮らす(ニコニコ)、興味や関心、生きがいを持つ(ドキドキ)ということです。みなさんはこれらをどのくらい実践できているでしょうか。この機会に一度ご自分の生活を点検してみてください。

テクテク…無理せず、楽しく体を動かす

最近では、ジムに通って水泳やエクササイズをする高齢者が増えていますが、何も激しい運動をする必要はありません。ウォーキングで足腰を鍛えることで転倒予防になりますし、ラジオ体操をしてストレッチをすることで、筋力アップやバランス能力を維持することもできます。体を動かせばストレス解消にもなります。家のなかで歩き回ってもいいの
ですが、散歩を習慣にすれば、楽しく体を動かすことができます。

 

一般社団法人シニア生活文化研究所 代表理事

大阪府生まれ。1993年奈良女子大学大学院修了後、2019年まで第一生命経済研究所で研究に従事。専門は死生学、生活設計論。博士(人間科学)。
現在、一般社団法人シニア生活文化研究所代表理事のかたわら、カンボジアで若者の職業訓練を兼ねたベーカリーを主宰している。武蔵野大学客員教授のほか、大学でも講義をおこなう。

最近の主な著書に、『ひとり終活』(小学館新書)、『「ひとり死」時代のお葬式とお墓』(岩波新書)、『没イチ』(新潮社)など。

著者紹介

連載「ひとり終活」不安が消える万全の備え

ひとり終活

ひとり終活

小谷 みどり

小学館

元気なうちは気兼ねの要らない自由な暮らしがいいと思っていても、ひとり暮らしの人は、将来に不安を感じることも多い。 介護が必要になったら誰が面倒を見てくれるのだろう? 万が一のとき誰にも気づいてもらえなかったら…

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