職場で、家庭で、街で……。あなたのまわりになぜかいつもイライラしている人はいませんか? また、あなた自身も気分や体調、ストレスにより怒りが抑えられないという場面もきっとあるはず。「一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事」を務める安藤俊介氏が現代人のイライラに対処するテクニックを紹介します。本連載は、安藤氏の著書『あなたのまわりの怒っている人図鑑』(飛鳥新社)から一部を抜粋した原稿です。

相手を不快にさせる表現方法2選

1.「~するべきだ」と言わない

安藤俊介著『あなたのまわりの怒っている人図鑑 』(飛鳥新書)
安藤俊介著『あなたのまわりの怒っている人図鑑 』(飛鳥新書)

「~するべき」というのは、あなたのコアビリーフを他人に押し付けていること。世の中にはいろいろな価値観があるので、あなたの「~するべき」が必ずしも人に通用するとは限りません。まず、そのことを心にとめておきましょう。

 

そして、会話の中に「~するべきだ」という言葉を多用しないように心がけましょう。

 

 2.レッテルを貼らない

人に不満を言うときに、「あの人は大雑把だ」などと相手を決めつけたり、レッテルを貼ったりしがちです。こういう言い方をされると誰でも、「私のすべてを知っているわけではないのに、勝手に決めつけないでほしい」と、不快に感じるものです。

 

また、一度レッテルを貼ってしまうと、いつもそのような目で相手を見るようになり、誤解が生じやすくなったり、ほかによい面があっても見えづらくなったりします。

 

これと似た言い方で、「あなたはいつもそう」「私は絶対にそんなこと言っていません」といった、強い表現もトラブルのもとです。いつもと言うけれど、本当に100%そうなのか、8:2くらいの割合ではないのか。絶対に言っていないと思っていても、思い違いということもあります。

 

決めつけは相手の反感を買うだけですし、もし違っていたら引っ込みがつかなくなります。 これらの決めつけや強い表現は、無駄な怒りを発生させるだけ。なるべく使わないように気をつけましょう。

怒りから解放されると人生が楽しくなる

怒ることは決して悪いことではありませんが、無駄に怒っていれば疲れます。疲れて、本当に自分が取り組みたいことに全力を注ぐことができません。人生は短いとはよく言いますが、怒りに振り回されている暇はありません。

 

怒りは自分にとって敵にも味方にもなる感情です。敵になったら厄介な感情ですが、味方にできれば、これほど心強い感情はありません。怒りを味方にし、あなたが望む人生を手に入れてください。

 

安藤 俊介

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事

あなたのまわりの怒っている人図鑑

あなたのまわりの怒っている人図鑑

安藤 俊介

飛鳥新社

コロナ疲れで「怒っている人」急増中! 日本で一番「怒り」に詳しい専門家が、「怒り」に巻き込まれない、巻き込まないためのテクニックを伝授! 自粛警察、ネットいじめ、あおり運転、電車内暴力、モンスタークレーマー…あな…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録