トロトロ走ってんじゃねーよ、このボロ車が!
特徴:ハンドルを握ると人格が変わって攻撃的になるが、被害者意識も強い。車内という匿名の守られた空間だと、気が大きくなる。
Why? なぜ怒る:車の価格や運転技術を自分の価値 と同一視(高級車に乗っている、運転が上手=偉い)しており、その序列が覆されると怒りに火がつく。
高級車に乗っている自分は強くて偉いとう錯覚
運転手にとって車は鎧のようなもの。守られているという安心感から、つい気持ちが大きくなりがちです。とくに高級車に乗っている人は、自分も高級な存在であると錯覚し、自分より格下(と思い込んでいる)の相手に割り込まれたり、追い越されたりすると、自分がバカにされたように感じてカッとなるのです。
もしあおり運転(ロードレイジ)のターゲットになった場合は、絶対に挑発には乗らず、周囲に注意しつつとにかく相手から離れることです。 ロードレイジのやっかいなところは、お互いが被害者にも加害者にもなりうること。
どちらにもならないために、日本アンガーマネジメント協会では、次のポイントを押さえることを提唱しています。
①時間に余裕を持って出かける
②割り込まない
③追い越し車線をゆっくり走らない
④あおらない
⑤他の運転者を挑発しない
⑥緊急時以外クラクションを鳴らさない
⑦危険運転者には抜いてもらう
⑧絶対に車から降りない
⑨相手が見えなくなるまでやりすごす
また、イライラした時の自分にかける言葉を普段から用意しておくのも有効です。「冷静に」「無事に帰ろう」など、落ち着く言葉ならなんでもOK。車内に家族など大事な人の写真を置いておくのも効果的です。
安藤 俊介
一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事