クレジットカードという名の「凶器」
◆お金をうまく使えない4つの共通点
私が見てきた、お金をうまく使えない延べ2000人の方たちには、4つの大きな共通点がありました。
1つ目は、「衝動買いの誘惑に負けやすい点」です。街中や地下街などを歩いているとき、少しでも素敵な服やブランドのバッグなどを見つけると、「欲しい!」という衝動を我慢できずに買ってしまう経験に、身に覚えがある人も多いと思います。
衝動買いに拍車をかけるのが「クレジットカード」です。クレジットカードは便利な半面、誤った使い方をすると「凶器」と化してしまいます。一度その便利さを味わうと、どんどん使い続けたくなる「中毒性」をはらんでもいます。「欲しい!」という衝動を我慢することが重要です。
2つ目は、「『お財布に今、いくら入っていますか?』という問いに即答できない点」です。つまりこのような人は、常に無意識でお金を使っているのです。もちろん1円や10円といった小銭の範囲まで、正確な所持金を記憶する必要はありません。ただ、せめて紙幣の単位では、常に把握をするよう努めてほしいと思います。
3つ目は、「100円ショップを好む点」です。私も、もちろん100円ショップを利用することはあります。けれども「1個100円」という買いやすさで、余計なものまで買ってしまうリスクもあるので、注意が必要です。売り場をあれこれ見ているうちに、その場の雰囲気で買ってしまい、結果的に無駄遣いをしてしまう人が非常に多いのです。
4つ目は、「バーゲンを好む点」です。シーズンごとにバーゲンに足を運び、「安くなっているから」という理由で、衝動買いをしてしまう方も珍しくないでしょう。けれどもその中には、残念ながら「あまり着ない服」や「買ったけれども袖を一度も通したことがない服」も少なからずあるはずです。
「余ったら貯金」では永遠にお金は貯まらない
◆お金を貯められない4つの共通点
仕事のキャリアを着実に積み重ねたオトナ女子でも、プライベートなお金のことになると「やりくりに苦労している」「なぜかお金が貯まらない」と悩んでいるケースが多いものです。いったいそれはなぜなのか。お金を貯められないオトナ女子の「心」の共通点について解説していきます。
1つ目は「ストレスを多く受けている点」です。ストレスが多くなりすぎると、衝動買いをして心の均衡を取り戻そうとする傾向があります。ストレスの大本の原因を断ち切らない限り、衝動買いは繰り返されることになります。
2つ目は「見栄っ張りである点」です。浪費家や見栄っ張りが身近にいたり、そういう人と付き合ってばかりいると、出費はどんどんかさんでいくことになります。
3つ目は「年金をあてにしている点」です。この思い込みは、楽観的すぎます。また年金に限らず、生活保護の制度にしても同じことです。これから先、「年金」も「国」も、ますますあてにできない時代が到来します。若い世代の人ほど「国が何とかしてくれる」などと油断していてはならないのです。
4つ目は「貯金の優先順位が低いという点」です。貯金ができない人の多くは、「月末に生活費が余ったら貯金をしよう」「買いたいものをすべて手に入れてから貯金をしよう」とする傾向があります。残念ながら、このような考え方では絶対にお金は貯まりません。
これらの「お金を貯められない」という心の共通点については、すぐに改めるのはなかなか難しいことかもしれません。その背景には、さまざまな原因が潜んでいるものだからです。たとえば「ストレスを多く受けている」など外的な要因が大きい場合、その状況を即座に変えるのは難しいかもしれません。ですが「自分の心には、このような傾向がある」と認識しておくことは、大事なことです。心の問題については焦らずに、少しずつでも改善・解決していくことを目指しましょう。