トータルで考えれば、家は絶対に買ったほうがいい!?
将来の生活を考える際、家は買うか借りるか、どちらがいいか迷う人は多いでしょう。しかし実は、この答えは非常に明確です。買ったほうがいいです。
買おうが借りようが、人には「住むところ」が必要です。そうであれば、後に資産として残るので、所有したほうが結局オトクなのです。
住宅の賃貸については、国の大きなサポートはありません。一方、購入については生前贈与の特例や住宅ローン減税などの優遇措置がとられることもあります。住宅の購入は、家電や家具の購入も促すなど景気浮揚効果があるので、政府も積極的に制度的なサポートをするのです。
高齢になると、保証人がいない、家主が孤独死を恐れるなどの理由で家を借りるのが難しくなるという心配もあります。年金もなかなかあてにできません。家があれば、老後の安心感がまったく違ってくるでしょう。賃貸でも購入でも、住宅に大きなお金が必要なのはいうまでもありません。
人生の買い物で、大きな金額を使うベスト3は家、保険、クルマです。クルマの値段はいろいろですが、クルマを買う人は何回も乗り換える場合が多いので、総額が1000万円を超えることも少なくないでしょう。クルマを持っていると、駐車場代やガソリン代、保険料などもずっと払い続けることになります。
生命保険も、普段はあまり意識していないかもしれませんが、数十年も払い続ければ、大きなお金になります。これに加えて、私たちは国民年金や健康保険など社会保険料もずっと払い続けています。ちなみに、サラリーマンが加入している厚生年金は、給料の18.3%を会社と折半で払っています。
しかし、クルマや保険よりも圧倒的にお金がかかるのが「家」です。これは桁が違います。クルマは都会に住んでいたら、無理に持っていなくてもいいでしょうし、保険もあれこれ入らない選択肢もあります。
一方、家は先に述べた通り、借りるのでも買うのでもどちらにせよ必要です。人は死ぬまで、住むことを途中でやめる、というわけにはいかないからです。