証券会社には、大きく、総合証券会社とネット証券会社があります。株式投資を始める際、「色々と良いところを聞くことも多いので、ネット証券にした!」という人も多いでしょう。ネット証券にデメリットはないのでしょうか。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

ネット証券は「強みが弱み」になる

以上のように、手数料が安いことと対人セールスがないことは、ネット証券の大きな強みです。テクノロジーの恩恵によって、良い時代になったものです。

 

しかしながら、ネット証券にはデメリットも存在します。それは、「対人セールスがない」こととどうしても表裏一体となるのですが、総合証券に比べてサポートを得られにくい、ということです。

 

総合証券では(総合証券でもネット売買ができますが、ここでは対面取引の場合を考えています)、顧客一人ひとりに担当者がついて窓口となってくれ、来店時対応や電話相談受付、新商品の案内、投資運用の相談、注文受付といったサービスを担ってくれます。

 

また総合証券では、専属アナリストがいたり、自社作成レポートがあったりして、非常に多彩で豊富な投資情報を得ることができます。

 

つまり、対人セールスがない反面で、そういったサポートを受けることができないという点が、ネット証券のデメリットだといえるのです。

 

また、これはネット証券各社によっても異なりますが、IPOの取り扱いが少ないネット証券もあり、この点もデメリットといえます。一方で、機関投資家向け配分の割合が多いものの、総合証券ではIPOの主幹事案件や取扱件数が多い傾向があります。

 

■まとめ 

サポートは少ないが、手数料が安く対人セールスのないネット証券は株におすすめ

 

ネット証券には、手数料が安い、対人セールスがない、という大きな強みがあります。

 

担当者がつく総合証券のようなサポートは少ないものの、手数料を抑えつつ、他者の声に惑わされずに売買ができるため、やはり株にはネット証券がおすすめなのです。

 

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