ネット証券は「強みが弱み」になる
以上のように、手数料が安いことと対人セールスがないことは、ネット証券の大きな強みです。テクノロジーの恩恵によって、良い時代になったものです。
しかしながら、ネット証券にはデメリットも存在します。それは、「対人セールスがない」こととどうしても表裏一体となるのですが、総合証券に比べてサポートを得られにくい、ということです。
総合証券では(総合証券でもネット売買ができますが、ここでは対面取引の場合を考えています)、顧客一人ひとりに担当者がついて窓口となってくれ、来店時対応や電話相談受付、新商品の案内、投資運用の相談、注文受付といったサービスを担ってくれます。
また総合証券では、専属アナリストがいたり、自社作成レポートがあったりして、非常に多彩で豊富な投資情報を得ることができます。
つまり、対人セールスがない反面で、そういったサポートを受けることができないという点が、ネット証券のデメリットだといえるのです。
また、これはネット証券各社によっても異なりますが、IPOの取り扱いが少ないネット証券もあり、この点もデメリットといえます。一方で、機関投資家向け配分の割合が多いものの、総合証券ではIPOの主幹事案件や取扱件数が多い傾向があります。
■まとめ
サポートは少ないが、手数料が安く対人セールスのないネット証券は株におすすめ
ネット証券には、手数料が安い、対人セールスがない、という大きな強みがあります。
担当者がつく総合証券のようなサポートは少ないものの、手数料を抑えつつ、他者の声に惑わされずに売買ができるため、やはり株にはネット証券がおすすめなのです。