外国人に名刺を渡すとき、何と言うと好感がもたれるでしょうか。“My name is …”ではありませんよ。*本記事は、村田志乃氏の著作『外国人観光客をリピーターにする世界基準の「接客サービス」』(幻冬舎MC)から抜粋、再編集したものです。

「お近づきになりたい」という意思を名刺交換で伝える

外国人とビジネスをする現場での「名刺」の取り扱いも同じです。実は「名刺」business cardは日本では「まずお見知りおきを」という意味で、初めて顔を合わせた時点で相手にお渡しします。パーティーに行けば誰かれ構わず名刺を配り歩く姿もあります。

 

しかし、外国では「名刺」とは単なる名前を書いたカードにすぎず、ビジネスをスムーズに運ぶためのツールではありません。そのため、会話のなかで自己紹介をすませ、仕事をし、別れる際に名刺を渡すことも多いのが現実です。

 

●Here’s my card.「名刺でございます」とお渡しした後に、次のようなフレーズをプラスすることで、お客様に安心感を与えることができます。

 

“Here's my card.”
“Here's my card.”

 

●Please let me know if ther’es anything I can do for you.

「御社に対して/お客様に対して私ができることがございましたらぜひお知らせください」

 

●Please let me know if you need any help.

「何か必要がございましたら、ぜひお申し付けください」

 

ただ名刺を渡されただけよりも、もっとお近づきになりたい、これからのビジネスに希望をもっているというこちらの真剣さが伝わり、お客様に安心していただくことができます。

名刺を雑に扱う外国人も多いが、不快に思う必要はない

ちなみに日本では「名刺」は相手を表すと考えられるため、決してぞんざいに扱うことはしません。丁寧に両手で押し頂くように受け取り、大切に扱います。

 

しかし、外国人は名刺を受け取るとすぐにポケットに入れたり、時には2つ折りにしたり……またメモ書きに使う人までいます。だからといって決して相手をないがしろにしているわけではありません。

 

このように世界と日本は違います。その違いを踏まえて、私たちは改めて「サービス」を考えていく必要があります。

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