ハワイの老舗有名ホテルで、投資用ホテルコンドミニアムとしても人気のイリカイ(Ilikai Apartment Building)。その2階部分がフルリノベーションのうえ新たに分譲となり、日本人投資家からも大きな注目を集めていましたが、その入札状況が判明しました。詳細を本稿でお伝えします。

全39室の販売に購入オファーは350件以上

本連載第22回でご紹介したIlikai Apartment Building(以下Ilikai)の2階部分の分譲販売の入札が予定どおり、2016年3月31日を持って締め切りとなりました。


売主側からの情報によると今回の2階、全39室の販売(243号室、244号室の2Bedroomは今後販売予定)に対し、売主の想定を大きく上回る350件以上のオファーが入ったようです。

 

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ただし、350人の方が入札に参加をしたということではなく、興味のある部屋であれば何件でもオファーを入れることができ、そのうちの1件を購入したい、というような条件付きのオファーも提出可能であったため、ここまで多くのオファーが入ったようです。中には20件ほどのオファーを提出した人もいたようで、一つの部屋に対し15件のオファーが入った部屋もあったとのことです。

 

特に価格の低かったマウンテンサイドや海に近い部屋位置である238号室、ラナイ(バルコニー)が広く、眺望が抜けている237号室、239号室、241号室が人気あり、倍率が高かったようです。

 

7万ドル以上も上乗せで購入価格が決まった部屋も

一般的に入札の方法は、いくらで購入するという金額を明示する方法が取られますが、今回の入札では、Ilikaiは最後の分譲となることから、何とか購入するために「最高入札価格+$1,000」というような、正確に金額を記載しないオファーも提出が可能であり、当初の販売価格より10%以上アップ、金額にして$70,000以上も販売価格に上乗せされた条件にて購入価格が決定した部屋もあったようです。

 

また、4月の1週目に半数以上の部屋の購入者が決定しましたが、15件ほどは入札条件が重複してしまったこともあり、再度その該当住戸にオファーを入れた人に限り、今度はいくらだったら購入する、という金額のみを明示したうえで再入札を行うこととなりました。この再入札の提出期限はハワイ時間2016年4月8日午後3時までとなっており、それまでに該当する人は再度いくらだったら購入したいか、いくらだったら購入できる可能性が高いかも想定したうえで、オファーを提出する必要があります。

 

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上層階の分譲時も半数以上が日本人の購入者であっため、今回も多くの日本人が入札に参加したと予想されますが、2016年3月7日に正式に分譲のアナウンスが出され、3月31日までにオファーを提出しなければならないタイトなスケジュールであったため、実際に室内の仕様や眺望を確認できた人はごく僅かだったようです。それでも、これだけ多くのオファーが入ったということは、やはりハワイのホテルコンドミニアムの注目度がより高まっているということなのかもしれません。

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