相場より高い価格で売りに出ている部屋は苦戦
それでは、まずは簡単に2013年から2015年のおさらいとして、各年度の売買件数、平均Sqft単価、坪単価、取引ボリュームを見ていきます。
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2013年から2015年の間に売買件数、取引ボリュームが大幅に減少しています。また、ドルベースの平均Sqft単価は、あまり変動はありませんが、円ベースでみると2012年の年末に安部内閣への政権交代があり、円安・株価高騰と日本経済が好転したことによって、2013年からの3年間で約150万円も坪単価が上昇しています。これは本連載の第21回(こちらを参照)でも紹介したように、Trump Waikikiの購入者は60~70%は日本人ということもあり、このような現象が起きていると言えます。
それでは、2016年の上半期の売買データを見ていきます。まずは、2016年上半期に販売を開始し、現在まだ販売中の部屋のデータです。
一部2016年以前から販売に出ており、販売期間を延長した部屋もありますが、2016年1月から販売に出し、まだ成約に至っていない部屋は合計34件あります。平均Sqft単価は$1,726.88となりますので、やはり上記2013年から2015年の売買データと比較し、相場よりも高い価格で出している部屋が多いことが、成約に至っていない原因と考えられます。
下半期は円高の影響でより活発な売買が行われる!?
次に2016年上半期に成約に至ったデータを見ていきます。
成約に至った部屋は合計14件あり、平均Sqft単価は$1,440.20、取引ボリュームは約2,140万ドルとなります。平均Sqft単価は810号室や1108号室など、低層階のStudioタイプの海が見える面積が少ない部屋の取引があるため、2013年から2015年のデータと比較すると若干下がっていますが、今後取引数が多くなるに連れ、もう少し上昇すると考えられます。
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また、単純にそれぞれの数値を2倍にし、一年間のデータに当てはめると売買件数は28件、取引ボリュームは約4,300万ドルとなり、件数では2014年度と同水準、取引ボリュームでは、2014年以上の水準になると考えられます。更に今後は円高の影響もあり、購入に積極的な日本人も増えると想定されますので、売買件数、ボリュームともに上半期以上に活発に売買が行われると想定されます。