そんな新大久保に最初の韓流ブームが起きたのは、2003年頃。NHKでドラマ『冬のソナタ』が放映されると、中高年を中心にブームは加熱。新大久保のコリアンタウン化が進みます。
2010年頃にはK−POPの流行で、再び韓流ブームに。その後、ブームは下火になりましたが、2016年頃から韓国コスメが注目されたり、チーズダッカルビやチーズハットグなどの韓国グルメが話題になったりすると、第3次韓流ブームが到来します。再び街は活気づきました。
コリアンタウンの側面に注目が集まりがちですが、昨今の新大久保は多国籍化がさらに進行。駅西側にはハラルショップやトルコ料理店、ネパール料理店などが集まる「イスラム横丁」と呼ばれる一角が誕生。同じく駅西側、JR中央・総武線「大久保」駅までの間はチャイナタウン化したり、さらにその南側、「一番街」と呼ばれるエリアには、ベトナムやタイなどの飲食店が集まっています。
ある意味、東京で最もグローバル化を果たし、最先端の街といえる新大久保。今後もこの街の変化に目が離せません。
新宿に隣接…利便性は高いが住むなら治安の確認を
多国籍タウン「新大久保」駅周辺の家賃相場をみていきましょう。駅から徒歩10分圏内の1Kの平均家賃は9.14万円、11分を超えると10.6万円(図表1)。駅から離れると専有面積の広い物件、築年数の浅い物件が増えるため、家賃水準が高くなる傾向にあります。同条件の東京都新宿区の家賃水準は、駅10分圏内で8.67万円、11分を超えると7.91万円。「新大久保」駅周辺の家賃相場は、新宿区平均を大きく超える家賃水準のエリアです。
厚生労働省が発表している「賃金構造基本統計調査」によると、都内勤務の男性会社員の平均月給は、25~29歳で27.5万円、30~34歳で34.1万円です(図表2)。企業規模によって平均給与は異なりますが、そこから住民税や所得税などを差し引いた手取り額の1/3以内を適正家賃と考えると、都内勤務20代後半は6.9万円、都内勤務30代前半は8.5万円です。
「新大久保」駅周辺の家賃相場は、一般会社員の適正家賃を大きく超えます。しかし大手検索ポータルサイトで、徒歩10分圏内を条件で検索してみると、30代会社員の適正家賃内で多くの単身者向け物件を見つけることができます。しかし新築や築5年以内の築浅物件も多い一方、専有面積が10~15㎡と狭いものがほとんど。家では寝るだけなど、居住性を犠牲にしてもいい人向けの物件です。
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