地名は川の蛇行に由来…洪水リスクは?
「金町」は東京都葛飾区に位置する、JR常磐線各駅停車の駅です。1日の乗車数は5.1万人ほど。駅南口前には京成電鉄金町線「京成金町」駅があり、「京成高砂」方面へアクセスできます。
金町の地名の由来には諸説ありますが、はっきりしたことはわかっていません。ひとつ、この周辺で江戸川が大きく蛇行していることが関係する、という説があります。大工が使う、直角に折れ曲がった形の金属製の物さし「曲尺(かねじゃく)」は、「金尺」とも書きました。「金」には「蛇行」の意味があり、「河川の決壊や氾濫が起こりやすい場所」ということで「金町」になった、との説です。
そのようにいうと「金町は水害リスクが高い街なんだ」と考えるでしょう。葛飾区のハザードマップを確認してみます。
葛飾区は、荒川、中川、江戸川が氾濫した際のハザードマップを公表しています。それを見ると、荒川、中川が氾濫した際、金町付近で浸水被害は想定されていません。一方、江戸川が氾濫した際は、金町周辺で3~5mの浸水が想定されています。
想定の前提は、3日間総雨量が336mm。およそ200年に一度の規模の大雨です。埼玉県吉川市あたりで氾濫が起きると葛飾区でも浸水の恐れがありますが、氾濫水が到達するのは、早くても10時間、遅い場合は2~3日程度になるとか。昨今、東京・東部エリアでの洪水リスクについて議論される機会が増えていますが、これらに比べると安心できるのではないでしょうか。ただ200年に一度のことが明日起きるかもしれないので、用心を重ねても損はありません。
そんな「金町」駅周辺をみていきましょう。駅北口は少々小さめのロータリーをぐるっと雑居ビルが囲みます。昔ながらの商店街は飲食店が中心で、風俗店の集まるエリアもあります。しかし歓楽街というほどの雰囲気ではありません。
雑然とした駅前を抜けた先には、2013年に開設された「東京理科大学葛飾キャンパス」。キャンパスの一部は地域の人にも開放されているそう。駅周辺に学生が増えたことで、学生をターゲットにした店も増えています。
また駅から徒歩20分のところには、23区内で最も広い水郷公園「水元公園」があります。桜と花菖蒲の名所としても有名で、散策の楽しいスポットです。
一方、駅南口は北口のような雑然とした印象はありません。現在、再開発が進行中で、すでに完成している街のシンボル的存在のタワーマンション「ヴィナシス金町」には、葛飾区立中央図書館のほか、スーパーや飲食店、クリニックなどのテナントも。使い勝手は抜群です。
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