投資のプロフェッショナルである機関投資家からも評判のピクテ投信投資顧問株式会社、マーケットレポート・ヘッドライン。日々のマーケット情報を専門家が分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報・ヘッドラインを転載したものです。

調査官は重加算税をかけたがる
税務調査を録音することはできるか?
4/17(水)>>>WEBセミナー

 

ヘッドライン7月14日号『プラスに転じた中国の輸出と輸入』で示唆したように、中国4-6月期のGDP成長率は市場予想を上回りました。ペントアップ需要(買い控え需要)の持ち直し、生産の追い上げ、好調な医療用品や在宅勤務関連商品の輸出の拡大、景気刺激策による内需拡大などが想定を上回ると見込まれるためです。当面回復は見込まれますが、次の点で回復の勢いが低下する可能性もあります。

中国4-6月期GDP成長率:市場予想を上回る結果、形式的には景気後退を回避

中国国家統計局が2020年7月16日に発表した、4-6期の中国の実質GDP(国内総生産)成長率は、前年同期比で3.2%増と、市場予想(+2.4%)、前期(マイナス6.8%)を上回りました(図表1参照)。形式的な景気後退は回避された格好です。同日に、他の主要経済指標も公表されました。

 

6月の鉱工業生産は前年比+4.8%と市場予想(+4.8%)に一致し、5月(+4.4%)を上回りました。一方、6月の小売売上高はマイナス1.8%と、市場予想(+0.5%)を下回りました(図表2参照)。前月はマイナス2.8%でした。1月-6月の固定資産投資は前年比-3.1%と、ほぼ市場予想(マイナス3.3%)に並び、前月(マイナス6.3%)を上回りました。6月の都市部の月別雇用率(調査失業率)は+5.7%でした。

どこに注目すべきか:ペントアップ需要、特需、インフラ投資、住宅

ヘッドライン7月14日号『プラスに転じた中国の輸出と輸入』で示唆したように、中国の4-6月期GDP成長率は市場予想を上回りました。ペントアップ需要(買い控え需要)の持ち直し、生産の追い上げ、好調な医療用品や在宅勤務関連商品の輸出の拡大、景気刺激策による内需拡大などが想定を上回ると見込まれるためです。当面回復は見込まれますが、次の点で、回復の勢いが低下する可能性もあります。

 

まず、4-6月期の成長率を前期比で見ると+11.5%で、年率に直せば50%を超える計算です。回復が続くとしても、この急激な回復の勢いは緩やかになると思われます。

次ページ勢いの低下が想定される背景(図表1,2)

あなたにオススメのセミナー

    【ご注意】
    ●当レポートはピクテ投信投資顧問株式会社が作成したものであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
    ●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。当レポートに基づいて取られた投資行動の結果については、ピクテ投信投資顧問株式会社、幻冬舎グループは責任を負いません。
    ●当レポートに記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
    ●当レポートは信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
    ●当レポート中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
    ●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
    ●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。
    ●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。
    ●当レポートに掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

    人気記事ランキング

    • デイリー
    • 週間
    • 月間

    メルマガ会員登録者の
    ご案内

    メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

    メルマガ登録
    会員向けセミナーの一覧
    TOPへ